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2009.05.28 (Thu)


党首討論、麻生首相の圧勝

土佐犬とマルチーズ

本日の第一回目の党首討論は、リアリティのある土佐犬と夢見るマルチーズの喧嘩のようであった。
土佐犬の方は唸り声を上げて威圧していたのに対し、マルチーズはキャンキャンと鳴きながら土佐犬の周りを遠巻きにして回っているばかり。
弱い犬ほどよく吼えるとはよく言ったものだ。

鳩山氏の最初のジャブは北朝鮮の核実験、ミサイル発射について北朝鮮は米中にあらかじめ通告したというが、政府はアメリカから何時連絡を受けたのかというまことに姑息な質問であった。しかもそれを早く国民に知らせるべきだったというのである。
麻生首相はこの種の情報を政府が公開することは一度もなかったし他国も同様であると一蹴。
やはり一度も執政の経験のない鳩山氏にはインテリジェンスの妙は理解不能であったろう。

麻生氏は速やかに他国と対応を協議した、この種の問題は起きた後の対応が大事だと切って捨てた。

鳩山氏は「質問に答えてもらえなくて残念」と言ったが、そしてこの後もたびたびそう言ったが、それは「自分に都合のいい回答が得られなくて残念」という意味合いでしかなかった。

自民党総裁になることが目的で、なってこの国をどうしようかと言う理念に欠けると自民党歴代の首相批判をしたが、それは当たらない。たとえば安倍元首相は「戦後レジームからの脱却」「美しい国づくり」を提唱した。
鳩山氏は自分の「友愛社会の建設」を政治理念だと語ったが、「一人一人の人に居場所が無い」などと甘ったれた文学少女のような表現は国をあずかる政治家が口にすべきではない。

三鷹第4小学校が教師の他に200名のボランティアの先生が登録されていて、落ちこぼれがない教育をしていると「友愛」の例を上げたが、麻生首相はそれを全国に広げるルールや予算の具体的な政策が見えないと反撃。やはり政権を担当している党と担当経験の無い党とのリアリティの違いを浮き彫りにした。

小沢氏の献金問題については、叩かれる前に先手を打とうと鳩山代表が先に言及したが火達磨になった。小沢氏の説明がなされていないということは致命傷であった。
民主党のいう国民目線で言えば、国民は小沢氏の釈明を求めていると指摘。
この時点からさらに鳩山氏は防戦一方になった。
鳩山氏は第三者会議で小沢一郎氏が2時間掛けて説明し了承されたというが、捜索は検察の国策だとする民主党御用達弁護士が中心になった第三者会議ではなくて、国民に対してこそ説明すべきである。
鳩山氏はいずれ第三者会議から説明があると逃げた。

自民党が読売新聞の全面広告で触れた安全保障や外交、教育の根幹の問題を討論する時間が無かったことは残念だ。
今後は、外交、安全保障など各論に絞った党首討論をすべきである。


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