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2009.02.26 (Thu)


日米会談は大成功

麻生VSオバマの思惑

日米首脳会談をめぐるテレビメディアの全てが麻生批判に終始したのに対し、例外的に会談の成果を認めるコメンテーターの番組があったのでご紹介する。
岡江久美子さんの旦那さんの大和田獏さんが温厚な語り口柄でありながらいつも局の方針に従って麻生叩きをしていたが、番組の製作意図を覆すゲスト・コメンテーターのコメントをうまく料理できなかった。獏さん仕事終わったらプロデューサーに叱られるぞ。

テレ朝「ワイド!スクランブル」(2009/2/25)
日米首脳会談の成果は!?
"麻生VSオバマ”の思惑
「日本は偉大なパートナー」


相変わらずこの番組も「近年の日米首脳会談で、食事も共同会見もないのは異例」と馬鹿の一つ覚えで繰り返している。

大和田獏
「小池さん、異例といえば異例なんですかね?それともスケジュール的な問題だったんですかね」

小池政行(外交評論家)
「スケジュール的な問題だと思う。オバマさんは初めて背広を脱いで執務している写真を出した。だから、儀式やセレモニーにこだわらなくて実を取る。会談時間からすれば、通訳を入れて1時間15分はそんなに短いという感じはしない。無駄な事は喋らないで実質的に事をちゃんと1時間15分でやったという感じがする」


江田憲司は同じテレビ朝日で「通訳入れると正味30分だ。こんな会談で碌な話はできない。外交儀礼上たいへん失礼な話だ」と怒っていたが、ずいぶん話が違うではないか。
http://blogs.yahoo.co.jp/nipponko2007/29614808.html

大和田
「そうすると、昼食を共にしなかった、あるいは共同会見がないからと言って別に軽く見られたのではないということですね」

小池
「ないと思う。日本という国が軽く見られたという事ではないという事は確実に言える。アメリカのドルという基軸通貨の価値を下げないためにも日本の力が絶対に必要だ。だからパナーキンさんというアメリカの中央銀行の総裁が銀行に資金を注入しない、国有化しないと言った途端にニューヨークの株価が上がっている。日本もこれについで上がっている。そういう意味でこの会談は非常によかったなとオバマさんはなるし、日本としても円高傾向がとめられるからよかった」


小池氏はアメリカが一番重視しているアフガン問題については日本の支援が伝えられて感謝されているという。
●8000人の警官の民生支援。訓練と経費の負担。
●200の学校を作る。
●100の病院を作る。


外務省のこのような決定をテレビで聞いたことは無い。
4月に予定されるG20に向けて日米の結束、特にドルの基軸通貨として価値を維持しようという堅い約束ができたという事で、日本にとってもアメリカにとってもいいことだ。

大和田
「日本の首相を最初に呼んで、強いパートナーだといった。その後に高~い請求書が回ってくることはないですか?」

小池
「アメリカが経済的に悪くなるという事は日本も悪くなると言う事だ。この経済危機の中、日本の果たす役割をちゃんとアメリカのオバマ大統領は分かっているということだ。そういう意味でこの時期に呼んだ。一般教書演説、これから何をして行くかと議会で国民に訴えるその直前に呼んだと言う事にも意味がある。だから日本は我々が考えている以上に経済の中で果たす役割、アメリカにとって大変重要な国だと考えた方がいい」


このまま済ませては番組の企画に反するとばかり、川村晃司氏の反論が始まる。

川村晃司
「麻生さんの会談が決まったのはクリントンさんが日本に到着寸前の飛行機にアメリカから入ってきた。クリントンさんのお土産になった。私が見ていると、麻生さんの早く会いたいという要望をオール外務省でやった成果だ。ただ問題は、クリントンさんが来る直前に決まったということは、オバマさんがそれだけ日本の麻生政権に対してどういう風な考え方を持っているのか。
というのは、オバマさんが昨年当選した時に、麻生さんは『オバマさんが勝ったがどうか』と聞かれて『誰が大統領になろうと日米の関係は変わらない』と答えた。ところがオバマさんの方は麻生さんがどういうい人かと勉強するのにこれだけ時間がかかった。
だから小池さんがおっしゃったようにドルを基軸通貨としてお互いにドルを信頼していくことに基本的な認識が一致したという事は日本がドルを支えて行く、国債を売らないでくれ、買ってくれと暗に言っている。これから財務省を通じてジワッと来る」


文字起こししていると、発言者が明晰な頭脳を持っているかいないかが手に取るように分かる。川村氏は悪い例で、喋っている途中で中身が変わる。プルーストの「意識の流れ」ではないけれど、起承転結が破綻している。
たとえば、「クリントン来日の直前に訪問が決まったというのは麻生軽視だ」と言う積もりを途中から「どういう風に考えているのか」ぼかしてしまう。
麻生氏の「誰が大統領になろうとも日米関係は変わらない」という回答はまことに無難で100点満点だが、それを批判する川村氏の後半のセンテンスとつながらず意味不明となる。

良くも悪くも日米の経済関係は一蓮托生だと小池氏は言っているのに、川村氏は日本がアメリカに強いられたいるかのような言い方をする。それが事実だとしても、日本なしには生きていけないアメリカならば逆手にとって外交カードにするという積極的な発想はないものか。いつも自虐に満ちている。

小池
「オパマさんもクリントンさんも決して日本パッシングの政権ではないよと言う事を日本の国民に訴えかけている。そこを分かってあげないといけないなと思う」

山本晋也(映画監督)
「分かりやすく言えばオバマ税を我々納税者は取られると考えてもいいわけですね」


手元の原稿を見て用意した発言のようであったが、政治に口を挟まないでピンク映画でも撮っていなさい。TBSの与良正男といい山本晋也といいお髭のおじ様はどうも信用ならない。

小池
「税という形よりも共に生きていこうという意味では、とても大事な経済的なパートナーだとヒラリーさんもオバマさんも、安全保障もそうだが、日本の国民に訴え掛けている。政権の浮揚のためにやっているのではない」


元外交官であった小池氏の政治的スタンスについてはちょっと甘いかなという気がしないでもな
いが、麻生外交の批判が渦巻く中、首脳会談を前向きに論評したのが印象に残った。
日高義樹氏の「不幸を選択したアメリカ」を今読んでいる所だが、オバマ政権の真価と日本への対応はいずれ明らかになってくると思う。


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