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2009.01.27 (Tue)


「派遣切り」狂騒曲に踊るひとたち

せ大きい文字WILL3月号


今月号も「WILL」が面白い

巻頭の「皇室問題 『文芸春秋』の迷走」(西尾幹二)は「ビンの蓋」論で日本がいま破滅か再生かの岐路に立っている事を改めて認識させてくれる好論文だが次回に譲って今回の特集「『派遣切り』の狂騒」の一部をご紹介する。

派遣切りは悪なのか(長谷川慶太郎)

今日のデフレの到来を早くから予想し、規制緩和を10年以上も前から唱えていた長谷川慶太郎氏が派遣制度は企業が雇用調整するための安全弁だとその必要性を説いている。
そして、派遣切りへの批判に対して次のように反論する。

①契約期間内での「派遣切り」は違法というが、派遣契約は期間内でも一方的に打ち切ることがあると契約書に書いてあるのが普通。
②内部保留を使えというが、そんなことをすればその企業は確実に倒産する。
③ワークシェアリングを導入せよというが、実施すれば正社員の実質手取りが大幅減となり労組と短期間に合意が成立しない。


派遣切りを非難する人たちは自由経済のメカニズムを理解していない。企業努力を認めよと長谷川氏は企業サイドに立つが、政府によるセーフティネットの重要性に触れることも忘れていない。
しかし、貧困ビジネスを副業にしたネットカフェで住民票を取って生活保護を受けようとする怠け者労働者をセーフティネットで救っていたら税金をいくら払っても足りなくなるだろう。

「派遣システムが企業をダメにする」(広瀬禎彦)

これはまた違った角度から現在の派遣システムそのものを批判している。
かつては「技能を派遣」していたのに今や「単純労働を派遣」しているという(そう言えば昔はプログラマーなどが時期限定のプロジェクトに派遣されることが多かった)。
「基本的に、派遣従業員に闘争心が無く、『ゆとり教育』にも問題があった」(なるほど)
アメリカではスーパーのレジが時給3.80ドルだから一生まともな生活ができないからと独学して資格を取ろうとするが、日本は時給千円でフルに働けば月25万なのでその生活に安住してしまい、知らぬ間に年を取っていく。
派遣は60歳以上にせよと提案する広瀬氏はアメリカから輸入した株価至上主義、四半期決算などの会計制度、J-SOX監査制度などを批判し、「こうなってしまうシナリオを描いたのは誰なのか。もう一度考えてみて、日本にあった仕組みを作り直す機会ではないか」と結んでいる。

世にも奇妙な『格差・貧困論者』たち」(三品純)

日比谷の派遣村を始めとする貧困者救済イベントに参加して、およそ貧困とは無関係な主催者や参加者たちの無定見な言動を報告している。
派遣村の湯浅村長の主催する麻布のライブハウスでのイベントには、後藤田正純(自民党)、福島みずほ(社民党)、小池晃(共産党)、谷合正明(公明党)らが出席して挨拶した。
「『貧困・格差』の餌に与野党の議員が食いついてくる」
別の集会では「ネットカフェ難民」の名付け親、日本テレビのディレクター水島宏明氏がパネラーだったが、「テレビ局の社員は30になれば年収1000万を超える。しかし、制作プロダクションの社員には20代後半で手取り13万はザラ」(当ブログにも同様のコメントがあった。つまり億万長者のみのもんたにせよ水島宏明にせよ私財を投げ出さない限り、貧困や格差を語る資格はないのだ)
このような無責任な連中はあっという間に「格差・貧困」を忘却してしまうから、その時に本当の貧困者が置き去りにされてしまうと筆者は憂慮している。

「派遣切り」と煽るメディアの無定見(三宮幸子)

麻生首相がハローワークを訪れて、職探しに来た青年に「『何かありませんか?』じゃ探すほうも難しい。どういう仕事をしたいかという目的を持って探さないと」と言っているテレビニュースのシーンをたびたび見た。
「KYな麻生首相」と思わせる映像で、Ponkoも麻生さんちょっと的外れの発言じゃない?と思っていたが、すっかりメディアに騙されていた。
これには後があって、若者は「六本木とかオシャレな場所で働きたい」と答えたという。
そこで麻生首相は「オシャレな仕事は給料安いからな。だいたい格好悪い仕事の方が給料はいいからな」とアドバイスしたという。
まことに適切なアドバイスではないか。テレビだけでなくて、朝日新聞もこの後半をカットして報じて麻生批判につなげ、民主党の長妻昭議員も

「今、まさに職がないという時に目的を持てとは的外れもいいところだ。目的意識を持てというのはそのまま麻生首相にお返ししたい」

とテレビで粋がったという。長妻議員のしたり顔を想像しただけで虫酸が走る。
本当の貧困層ではなくて単なる我儘の不就労者たちと、それを政治目的に利用するメディアと政治家(自民党の後藤田正純議員と野党)の構図を示すいい例だ。
フリーターと言うカタカナ語を流行らせて、いかにも粋な暮らし方のように若者を迷わせたのもメディアである。それが現在の派遣社員につながっている。
そのメディアが今度は「派遣切り」を叫ぶ。

「このまま朝日新聞をはじめとするメディアに踊らされていると40、50になった時、状況は今より難しくなる事を肝に銘じて欲しい」と筆者は結語で警告を発している。

・・・とまあ下手な引用、抜粋、抄訳でご紹介したが、本誌をまだお読みでない方は是非ともお買い求めのうえ、精読して頂きたい。


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