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2008.11.23 (Sun)


日本はどれほどいい国か

日本はどれだけいい国か


いま一番信頼の置ける評論家、日下公人氏と高山正之氏の対談が本になった。
世界の国は腹黒く、それに比べて日本いかにいい国かを再認識することが出来る。
確かに日本はいい国だが「お人好し」過ぎて世界の国々から侮られていることは否めない。
田母神論文が指摘したように日本は自ら誇りを失い自信を失っている。
日本人は正しい近現代史を学んで自信を取り戻そう。
そのためには格好の書物である。

英国女性のルーシー・ブラックマンさんを殺害した織原城二をNYタイムズのハワード・フレンチが「日本人は紅毛碧眼の女性に対する異常な性的妄想癖があって、織原は妄想のすえ殺害した」と書いたので、高山氏が「織原はコリアン・ジャパニーズであり、安直に日本人などと言うな」と抗議した。それを織原が読んでいて新潮社と高山氏を訴えた。
一審では高山氏が勝ったが5月の控訴審で負けた。
韓国人から日本人に帰化したというのが名誉毀損だというのは韓国人に対する侮辱だろうという。
その話から日下氏が米国の日系人が命を堵してドイツ軍と戦いその勇猛果敢ぶりをアメリカが高く評価したという例をあげ、「信頼されるアメリカ人」になるためのいかに膨大な血と命と長い歳月を費やたかと言う。

「彼等が父祖かの伝えられた武士道精神を発揮して、自らの血と命をもってアメリカ社会に名誉ある地位を築いたか。一方、「在日」コリアンは根拠の無い「強制連行」を振りかざして「差別」を訴える事で日本社会への居住を正当性を示そうとする」

「一国の国民になると言う事は、非常時の場合に、国のために戦う決意があるかどうかということだ」(日下)


まさしくその通りである。例えば帰化した民主党の某議員は民団と通じて在日コリアンへの参政権付与を推進している。彼が日本のために戦うとはとても考えられない。

敬愛する櫻井よしこさんの主張に賛成できない点が二つある。
一つは住基ネットに反対している事、もうひとつは帰化の条件をもっと緩やかにして帰化を促そうとしていることである。

昨年暮れに帰化した石平氏はあまりに簡単に帰化できたので、こんなことで日本は大丈夫なのかと心配したという。日本への忠誠や国防義務を問われることもなく宣誓すらなかったという。
石平氏のような中国人が帰化する事はおおいに望ましいが、中国から大量に流入している中国人が簡単に帰化したらどうなることか。それでなくても凶悪犯歳が急増しているというのに。

先の大戦を「聖戦」と言い切るには少し躊躇するところがあるが、高山氏がインド解放のために日本が戦ったのは「聖戦」だったというのは頷ける。

高山氏が「スーチー女史は善人か」で書いていた事も対談でさらに詳しく述べられていて興味深い。日本は欧米にならってミャンマーの軍事政権を批判しているが、華僑とインド系に既得利権を持っている英米の尻馬に乗るなと嗤う。

昭和五年生まれの日下氏は15歳のとき米軍の空襲に遭って、爆弾を投下しながら街を焼き払って悠々と飛び去るB29を見上げながら「死んでもいいから俺に戦闘機を一機呉れ」と痛切に思ったというくだりは感動的だ。
日下少年はこのまま犬死にするより敵に一矢を報いる「神風特攻隊」が羨ましくて仕方なかったという。

ここまで書いてきて、本書の真髄を捕らえていないと気が付いた。
一言で言えば、日本は素晴らしい国だ(国だった)。侵略したと言われて自虐的になる必要は全然無い、自信を持って自己主張せよということが分かる本だということである。
まだお読みで無い方は一読されることをお奨めする。


日本はどれほどいい国か(日下公人 高山正之 PHP研究所 2008年10月 1300円+税)

【目次】
まえがき  高山正之

第一章 日本の"虚像"を垂れ流す歪曲メディア

『朝日新聞』も驚く『毎日新聞』の「モンスター」ぶり
ウソ話で日本を貶めるオーストラリア人の"屈折"
「日本では女は無力」ってホントですか?
自らの宗教観、人間観でしか「日本」を見ない
『ニューヨーク・タイムズ』の一面に掲載された与太記事
日本の特派員は「日本」より「お友達の国」が大事

第二章「悟性」を備えた共同体であることの幸せ
                       
自ら腹黒くなる気のない不思議な民族
「学ぶ」という姿勢は江戸時代以前から
日本人特有の「うまみ」という感性
「ハンバーガー」さえ自らに合うように変える
移民国家アメリカの劣等感とトラウマ
「韓国人から日本人に帰化」と書いたら名誉毀損

策三章「アジアは一つ」という大幻想

労働力確保の視点のみで移民政策を語る能天気
「帰化手続きは届出制だけでよい」と訴える。国際派
「孤立」よりも「隷従」のほうが恐ろしい
日本が提案した「人種平等規約」はいかにして葬られたか
日本人は「マスター」と呼ばれていた
大東亜戦争の大義とは何であったか
「日本軍が来るのをみんなが待っていた」
日露戦争の日本勝利に感激したビルマの志士たち
ウー・ソウの失望、バー・モウの証言
デバイド・アンド・ルール

第四章「白人絶対」の時代を終わらせた日本のカ

ビルマ人に教育を施す気がなかったイギリス
有色人種は「人間」の範疇に入っていなかった
ミャンマーの「軍政」に対する偏向報道
"名誉白人″の処遇を受けている日本人の無自覚
明治以後の日本人が追求した「一国の独立」「人種平等」
アメリカの「独立宣言」の実態
あちらは「涙の旅路」で、こちらは「死の行進」
一神教の世界では、異教徒は人間に非ず
寛容性と知恵によって宗教間の争いをなくした日本

策五章 再び、「世界が畏れを抱く国」に

英霊たちによる奮戦がアメリカの自制を引き出した
世界中の人々の記憶に焼きついている「カミカゼ」
日本の存在は「ミステリー」だった
アメリカのハワイ併合策の舞台裏 
「トーゴ」「ナニワ」という名前が多いハワイ人
国を奪われた民の悲惨さ
「新たなる太平洋の脅威、日本」を想定したアメリカ

策六章 付き合う国は日本が決める

日露戦争勝利後、日本はどうすべきだったか
ルーズベルトは味方にすべき国を見誤った
掠奪精神とのセットだったキリスト教
二十世紀のパワーゲームの主役は日本
「アメリカ原因説」の効用
「日本海軍魂」は脈々と続いている
本物の自衛官を愚弄している『亡国のイージス』
沈黙、迎合は永遠の不名誉につながる
中国のウソつき国家ぶりは相変わらず
中国の外交下手に日本が狼狽する必要はない

あとがき 日下公人


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