2017.06.09 (Fri)


「『小池劇場』が日本を滅ぼす」は必読書


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ポピュリズム政治とマスメディアの大罪

小池劇場が(1)

 今日発売の「『小池劇場』が日本を滅ぼす」(有本 香著 幻冬舎 1300+税)を読み終わった。
日本を滅ぼすはやや仰山だが、小池とそれを持て囃すマスメディアに騙される日本人が多いということは芳しいことではない。

かねてから胡散臭さを感じていた小池百合子が自民党を離党せずに都議会自民党を批判して都知事選に出馬した時にその不信感は決定的となった。
当時、鳥越俊太郎は論外として、自民党推薦の増田寛也は何かと保守派の評判が悪かった。
しかし、消去法で行けば小池より増田の方がまだマシと思っていた。

あの時のマスメディアが仕掛けた「小池旋風」が気に入らなかったこともある。
「政界の渡り鳥」と揶揄された過去もある。
石破茂を総裁選に担いだ女である。

「(渡り鳥というが)たまたま新党が出来た時だった」と小池が釈明したとき、その思いは頂点に達した。

そんな思いを確信に変えたのがこの本である。

著者は「まえがき」で言う。

「本書は、小池個人や政界ゴシップを書き連ねることを主旨としていない。半年以上にわたって日本を席巻した『小池劇場』なる現象を検証することで、今の日本に巣食う病理を明らかにしようという試みである」

著者はテレビ番組のコメントでも築地市場の移転だけが問題なのではないと指摘していた。

環状2号線問題、五輪問題、東京湾岸の再開発と今後の経済活性化にも関連していると本書でも指摘している。

小池は公約に「都議会の冒頭解散」と掲げて失笑を買った。
衆議院と違って都知事は解散宣言ができないのである。
利権追求チーム、舛添問題の第三者委員会設置と合わせて三つが公約で、東京都をこう変えるというビジョンがないのである。

小池は自民党に提出していた「進退伺い」を「離党届け」に切り替えて離党した。
正確には自民党は離党をまだ認めていないから離党はしていない、

来月の都議会選挙で落選必至の一回生や不人気議員が落選を怖れて民進党から離脱して小池人気に縋って「都民ファースト」という互助会を作った。
その代表になったのである。

しかし、国政の議員内閣制と違って地方政治は首長と議会は別々の選挙で選ばれる二元代表制である。
だから「都民ファースト」が都知事を利用しようとするのもおかしいし、都知事が「都民ファースト」の代表になることもおかしい。
ましてや「都民ファースト」を足がかりに総理の座を狙うなどということは金輪際ムリである。

小池とマスメディアは共産党が垂れ込んだ豊洲新市場の「盛り土」問題に飛びつき、汚染されていると言いまくった。しかし事実はなんら問題は無い。

「何の問題もない豊洲市場に難癖をつけて移転を延期し、多額の損失を生じさせる問題を引き起こしたのはむしろ小池知事とその取り巻きであり、それを幇助したのは無責任なマスメディアである。
東京都議会は、今、目の前で起きているこの都政の大問題こそ糾弾すべきではないのか。小池知事とその取り巻きを百条委員会に呼んではどうか」(35頁)

「デマを流すことにのみ熱心で、正確な情報を発信して人々に安心をもたらすことを怠る行政とマスメディア。
この不埒な二者こそが目下の私たちの敵である」(41頁)


小池とメディアは石原元都知事叩きに余念が無いが、著者は石原氏を擁護し病身の石原氏を百条委員会に喚問した小池とメディアを人民裁判だと批判する。
しかし豊洲移転は青島知事から石原知事への引継ぎ書類に明記されていたという。
しかしメディアは報道しないか数行のベタ記事で済ませた。

「これはメディアから石原が受けた酷い風評被害である。
(中略)
メデイアはこの責任をどう考えているのか。
小池劇場という恐ろしい事態は、メディアとの共犯関係なくして成しえなかった。メデイアの罪を私たちは決して見逃すべきではないのである」


森友学園問題も加計学園問題も私怨を晴らしたい前政務次官と民進党ど野党4党とメディアのなせる業である。

あとがきで著者は言う。
このままでは3年後の東京五輪は混乱してニュースになって世界に伝わると。
付け加えて言えば、民進党など野党4党とマスメディアが反対したテロ等予備罪防止法の網をかいくぐってテロが発生する危険性も十分ありうる。

本書は小池劇場とそれをもてはやすワイドショー。
一方、中国系の資本が日本の山林を買い漁っている。

「今日、首都東京ではまったく異なるかたちでの破壊が進んでいる。からっぽな『女帝』のパフォーマンスに踊らされるメディア、戸惑う都民を見て、どこかで誰かが高笑いをしているのかもしれない」

ここまで読んで著者の意図がようやく分かった。
どこかの誰かは中国だ。
まえがきの言葉とあとがきの言葉で「日本を滅ぼす」とは大袈裟ではないと確信した。

これほど面白く、ためになる本を最近読んだことがない。
まだお読みでない方は是非ともご一読を。

「小池劇場」が日本を滅ぼす(有本 香 幻冬舎 2017年6月 1300円+税)

目次

はじめに ないない尽くしの小池ファースト劇場

第1章 小池劇場の始まり

小池劇場の被害者による悲痛な「声明」
市場を弄ぶ小池都政を糾弾する内部告発も
ビジョンなく、後ろ向きな3つの公約
地方の「ニ元代表制」に無知なのか
利権追求に白旗あげた答弁
ヒロイン誕生と適役の登場
元知事、その前の知事。私怨渦巻く人間関係
小池劇場の本当の始まり「盛り土がない」
「地下空間」は謎ではなく、あって当たり前
豊洲市場の安全は都が確認済み

第2章 石原慎太郎という敵

84歳、病身の石原慎太郎に容赦ない者たち
石原慎太郎に会いに行く
石原家が受けていたメディアからの人権侵害
石原個人に賠償させるという異常
石原は「話せばわかる」と楽観視していた
行政が個人の「記憶」に頼るという嘘
風向きを変える力があった石原の言葉
会見から1週間後の赦しがたい「免罪符」
百条委員会という名の人民裁判
民進党、公明党の欺瞞

第3章 メディアが共犯

メディアが広めたウソを正す
マスメディアが消す舛添という存在
テレビは放送法に違反しているのではないか
豊洲市場の内部を取材してみた
テレビの「選挙報道」は公平か?
長時間、自身のキャラだけで闘い続ける無理
女性誌の罪、石原慎太郎のミス
赤旗までもが評価を変えた

第4章 小池百合子という政治家

10ヵ月でやったことは「分断」
皆の気持ちを一つにした石原、再び分断した小池
日本の地方自治の「二元代表システム」を壊す?
右手に共産党、左手に隠れ民進党
東京五輪のプレプレ大会が開催できなくなる
なぜ自民党は小池を推さなかったのか
「闘え」の指示が出た
地方議会・議員は諸悪の根源なのか
小池の見習うべき先輩は石原という皮肉
都議会自民党反転攻勢
都議会は「ドン」によって牛耳られているのか?
都議会議員選挙が「党」の闘いになった

第5章 築地市場の不都合な真実

築地ブランドとは何か?
アスベスト、年400件を超える交通事故
築地市場の土や地下水は安全なのか
「食の安全」にかかわるもう一つの大事な事柄
「東京都は業者の声に耳を傾けるべき」なのか
外部と隔絶された「ムラ」ならではの「築地ルール」
反対派の頭目が廃業業者の鑑札を買い漁る不思議

第6章 東京を取り戻せ

ニュースにならないことをニュースにする人
またもや「独断」したルール無視の知事
築地市場を閉場するという「誠意」
あらためて小池劇場の要因を考えてみる
悪しき側近政治の成れの果て
「東京を金融特区に」という新たなアドバルーン
あらためて小池劇場の損害を考えてみる

あとがき


各章以下の小見出しはブログ主が本書から転載。




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