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2008.03.10 (Mon)


逆襲できない国家日本

SAPIO 「国家の逆襲」から

雑誌SAPIOはたまにしか買って読みませんが、今回は敬愛する2人の女性論客、金美齢さんと櫻井よしこさんが書いているので買わないわけにはいきません。

しかもタイトルが「国家の逆襲」
ボーダーレス社会、グローバリゼーションという国と国の境界を無くそうとする世界の潮流の中、逆にナショナリズムが台頭するという現象を捉えているに違いありません。

本誌は「日本は島国で民族対立の歴史も無く、他国の侵略を許したことも無い。誰もが意識せずに国家の恩恵を受けている現実は、世界では、極めて稀な、幸運なことである。しかし。それだけでいいのか」と問うています。

そして、ギリシャの哲学者プラトンの「神や国家を尊敬しない者は守護者(リーダー、為政者)には相応しくない」という言葉を引用し、日本の政治家や平和ボケした日本人に警鐘を鳴らしています。

日本人よ!
国家は「空気のような存在」ではないのです

金美齢

日本に渡って台湾の独立運動に身を捧げている金美齢さんが、1月に行われた台湾の選挙で民進党が歴史的大敗を喫して台湾独立の危機を迎えている現状をふまえ、国家意識の欠落した日本人を叱咤しています。

中国にパスポートを奪われ、国家の大切さを知った金さんは、娘さんがイタリアに行くビザも簡単に入手できず旅行に行けなかったこと、その娘さんが日本の国籍を取って新婚旅行で念願のイタリアに行った例を引いて日本のバスポートは5つ星と言えるほどの世界的評価を受けているといいます。
そんな世界最強のパスポートを持ちながら自分の国を軽蔑する、そんな日本人はパスポートを持つ資格はない、即刻に返上せよと断じています。

ここからがポイントですが、敗戦は日本にとって国家と言う存在を見つめなおす千載一遇のチャンスだったのにしなかった。
「日本人にとって日本は信用できる国家か」を問題にすべきではなくて「信用すべき自分の国が存在しなくなったら、その国民はどうなるか」と言う問題に向き合うべきだったといいます。

敗戦の脱力感の中からなんとかして生き延びようとして来た日本人は国という意識を失ってしまった。
米国のギルトインフォメーション戦略で国は憎むべきものという存在になってしまった(ここはPonkoの独り言)。

「(その意識はいまでも続き)今の日本人にとって、国家は『対立する存在』です。大多数の人が、国は自分達の戦う相手であり、守るべきものでないと考えています」


ここから重要な点なのでコピペさせていただきます。

「昨年7月行われた参院選で自民党が大敗したのも、安倍晋三首相が「戦後レジームからの脱却」や「憲法改正」といった国家的なテーマを掲げたことが裏目に出たからです。そして、国民は「生活第一」「姫の虎退治」などという浅薄なキャッチフレーズに乗ってしまった。自分の身の回りのことにしか目が向かず、国という存在の重みや自分たちが支えるべき国家のあり方について考えようとしなかった。
国がなくなってしまったら個人の生活など即座に吹き飛んでしまうことを、今の日本人は理解していません。それは、今の台湾人にも同じことが言えるでしょう」

「国家は時として理不尽なことをすることもあるが、大勢の人が存在するための必要なルールであることも多い」」


日本はどんなにいい加減な投票をしても国は潰れないが台湾は半分潰されていると金さんは言います。いや日本だって潰れますよ!

台湾が中国の支配下に置かれたら日本のシーレーンの確保、安全保障に甚大な影響を及ぼします。
少し大きい文字湾の危機は日本の危機です。しかし、ノーテンキな日本人にはそんな意識はゼロです(ここはPonkoの独り言)

最後に金さんは「日本という国家を形作っているのは日本人一人ひとりであることを忘れるな」と結んでいます。

母国を失う寸前の金美齢さんの悲痛な叫びと警告は果たして日本人の耳に届くのでしょうか


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