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2013.03.01 (Fri)


マスコミは報復を恐れていると日下公人氏

参院選まで焦るべからず

 いまのところ、景気の好転と高い支持率を背景に、安倍首相が余裕のある、自信に満ちた政治が行われている。

 予算委員会で野党が立ち向かっても歯が立たない。
「蟷螂の斧」と言うべきか、「風車に挑むドンキホーテ」というべきか。
いやいやそれほどリリカルな風景ではなく、安倍首相に挑戦して無様に打ちひしがれる民主党議員の哀れな姿である。

 日下公人氏は雑誌「WILL」4月号で、マスコミがよく取り上げるでアベノミクスが話題になっているが、「それは自分たちがこれまでしたことの失敗を隠そうといているためではないか」と辛辣なことを言っている。

「失敗とは『政権交代』『日中友好親善』『政治主導』『人権尊重』とかを過度に礼賛したことだが、安倍叩きの失敗も含まれる。つまり、安倍首相の再登場が最大の失敗で、何かマスコミに報復が来るのではないかと恐れて再度、イメージダウンを図っている」

阿比留瑠比記者を擁する産経新聞以外のマスコミには当てはまることであり、安倍氏の強力な支持者の一人である日下氏としては当然の考察である。 

ただ、日下氏はアベノミクスの第三の矢である「成長戦略」が掛けていると指摘し、それには「財政出動」や「金融出動」よりも「民間出動」だという。
「民間出動」を刺激するための金融緩和だと思うのだが。

 近著「日本精神の復活 2013年、『世界の崩壊』に備えよ!」は真に含蓄の深い書物であり、副題「安倍首相が『日本の自立』』と『世界の再生を果たす』」が示すように安倍支援を展開している。

 ただ「ケインズ一派が退場すると、日本型経済(Ponko注: 人情や道徳が入っている)が創設される日は近い」と一歩先を見ているようで・・・

「市場の失敗より行政の失敗の方が罪は重い筈である。この問題を素通りしての『公共事業』拡大論を唱える人には、賛成できない」

と公共事業の拡大を危惧しているかに見える。
そして・・・

「経済に偏ってアベノミクス論をムリヤリつくるより、「強い日本を取り戻そう」のほうを議論したいものである」

と同誌の「蒟蒻問答」の久保紘之氏の書生論に近い結びの言葉を述べている。
安倍首相への期待の大きい事は分かるが、しかしここはあまり焦らないで、参院選の結果まで待ちたいものである。


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