2011.09.04 (Sun)
異常な野田内閣支持率
柳の舌にドゼウが三匹?
敬愛する産経新聞の阿比留瑠比記者が、野田新政権を「仏の顔も三度まで」と論評している。
しかし、「仏の顔も三度まで」というより、「二度あることは三度ある」といった方が良いかもしれない。
メディアの世論調査によれば新内閣は予想以上の高支持率で、この分では愚民は仏の顔を今後何度でも見せるかもしれない。
政権を取りたいだけのために集まった素人集団は、国のことなどそっちのけ。
党内抗争に明け暮れていたが、二度も政権運営に失敗し、国民の批判を浴びて今度が三人目の首相である。
本来ならば自民党政権時代に民主党がしつこく主張していたように政権の盥回しは止めて民意を問うべく解散総選挙すべきなのである。
阿比留氏のご指摘の通り、新閣僚は過去の民主党閣僚より一段と見劣りのする顔ぶれとなった。
民主党の層の薄さを証明している。
しかも左巻きが多いのでは日本の行く末知れたもの。
日米関係も更にギクシャクして中国に付け入る隙を与えるだろう。
ロシア、韓国、北朝鮮のお隣さんも同様である。
ルーピー鳩山、嘘つき菅に続いてドゼウがどのような三の舞になるのか、自民党はどのように解散総選挙に追い込むかお手並み拝見である。
それにしても自民党を離脱して民主党に一本釣りされた与謝野元経済財政相はいったいどこに行ったのか。「晩年を穢した」という表現がビッタリの御仁である。
産経ニュース(2011/09/04 21:56)
仏の顔も三度まで 外交・安保で正道を歩め
【阿比留瑠比の政論】
フジテレビ「新報道2001」の世論調査によると、野田内閣の支持率は70・8%と非常に高い数字を記録した。新聞各紙の調査でも日経(67%)、読売(65%)、毎日(56%)-と、野田佳彦首相はまずは幸先のよいスタートを切ったようだ。
誠に慶賀に堪えないが、安心するのはまだ早い。菅直人前首相も鳩山由紀夫元首相も内閣の出発時点では国民に、これと同じかそれ以上に期待された。それがあっという間に支持を失ったのはなぜか。人気にあぐらをかいて国民に真摯(しんし)に向き合わず、外交・安全保障分野でもブレ続けたからではないか。
「私たち民主党は明日がない!」
輿石東幹事長は就任後にこう宣言したが、正鵠(せいこく)を射ている。国民も「仏の顔も三度まで」なのである。3人目である野田首相が国民の期待を裏切るようであれば、民主党は政権を失うしかあるまい。 反面教師とすべきは、首相も財務相として加わっていた菅内閣だ。その凋落(ちょうらく)のきっかけは明確である。昨年9月の沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、中国の圧力にあっさり屈した菅氏が「那覇地検独自の判断だ」と国民に嘘をつき、中国人船長を超法規的に釈放させたことにある。
産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)の調査では、内閣支持率はわずか2カ月間で42・4ポイントも急落、菅氏は「下り最速」と揶揄(やゆ)された。支持率はその後、東日本大震災を経ても大きく浮かび上がることはなかった。
国民は、時の首相の言葉と政治姿勢の真贋(しんがん)をじっとみているのだ。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先をめぐり、鳩山氏は「腹案」もないのに「最低でも沖縄県外」「トラスト・ミー」と口約束を重ねたあげく「国民が徐々に聞く耳を持たなくなった」と辞任したことを忘れてはならない。
だからこそ今回の閣僚人事にはがっかりした。「党内融和」だと評価する向きもあるが、自民党政権時代の「派閥均衡型人事」とどこがどう違うのか。
「中庸の『至誠は神(しん)の如し』という姿勢で野党との信頼関係を築きたい」
首相は就任前の8月22日の参院本会議でこう述べた。実際、内閣に自身を含め安住淳財務相、鹿野道彦農水相、川端達夫総務相ら6人もの国対委員長経験者を集めるなど野党とのパイプを重視したが、肝心の政策面がおろそかになってはいまいか。
「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロール(文民統制)だ」 一川保夫防衛相はこう言い放った。菅氏は昨年8月、北沢俊美防衛相(当時)に「昨日予習をしたら大臣は自衛官じゃないそうです」と述べ、文民統制のイロハのイも理解していない最高指揮官であることを露呈したが、これと同レベルではないか。とても「自衛官の倅(せがれ)」を誇りにする首相の人選だとは思えない。
「外務副大臣をやったわけでもないし、未知数だというのは皆さんがそう考えるだろう」
玄葉光一郎外相も2日の記者会見で自らこう認めた。首相も藤村修官房長官も外交に詳しいとはいえないのに、外相にまで「内政」を専門とする玄葉氏を起用する意図は何なのか。
ただでさえ、中国漁船衝突事件で日本が膝を屈して以来、中国のみならずロシアや韓国までも「民主党政権は圧力に弱い」とばかりに領土問題や歴史認識問題でずうずうしいまでに攻勢をかけている。
オバマ米大統領も1日の首相との初めての電話会談で、普天間問題を最優先で解決するよう求めたとされる。こんな時機に防衛、外務両相に素人を充てるのは危機感に乏しいと言わざるをえない。
民主党は保守派と左派の対立を避けたいがために外交・安保をまともに議論してこなかった。とはいえ、政権・与党がそれで済ませてよいはずがない。党内融和や与野党協議が大切だとしてもそこばかりに目が向いていては鳩山、菅両政権と同じく国益を失いかねない。 首相が学んだ松下政経塾の後輩は「首相は人を切り捨てず取り込む西郷隆盛タイプだ」と評した。それならば内向きな発想ではなく国際社会で「正道」を歩む覚悟を見せてほしい。
「正道を踏み国を以(もっ)て斃(たお)るるの精神なくば、外国交際は全(まった)かるべからず。彼の強大に畏縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に順従する時は、軽侮を招き、好親却(かえっ)て破れ、終に彼の制を受るに至らん」
西郷が外交についてこう語ったことを、何とぞお忘れにならぬように。
(阿比留瑠比)
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敬愛する産経新聞の阿比留瑠比記者が、野田新政権を「仏の顔も三度まで」と論評している。
しかし、「仏の顔も三度まで」というより、「二度あることは三度ある」といった方が良いかもしれない。
メディアの世論調査によれば新内閣は予想以上の高支持率で、この分では愚民は仏の顔を今後何度でも見せるかもしれない。
政権を取りたいだけのために集まった素人集団は、国のことなどそっちのけ。
党内抗争に明け暮れていたが、二度も政権運営に失敗し、国民の批判を浴びて今度が三人目の首相である。
本来ならば自民党政権時代に民主党がしつこく主張していたように政権の盥回しは止めて民意を問うべく解散総選挙すべきなのである。
阿比留氏のご指摘の通り、新閣僚は過去の民主党閣僚より一段と見劣りのする顔ぶれとなった。
民主党の層の薄さを証明している。
しかも左巻きが多いのでは日本の行く末知れたもの。
日米関係も更にギクシャクして中国に付け入る隙を与えるだろう。
ロシア、韓国、北朝鮮のお隣さんも同様である。
ルーピー鳩山、嘘つき菅に続いてドゼウがどのような三の舞になるのか、自民党はどのように解散総選挙に追い込むかお手並み拝見である。
それにしても自民党を離脱して民主党に一本釣りされた与謝野元経済財政相はいったいどこに行ったのか。「晩年を穢した」という表現がビッタリの御仁である。
産経ニュース(2011/09/04 21:56)
仏の顔も三度まで 外交・安保で正道を歩め
【阿比留瑠比の政論】
フジテレビ「新報道2001」の世論調査によると、野田内閣の支持率は70・8%と非常に高い数字を記録した。新聞各紙の調査でも日経(67%)、読売(65%)、毎日(56%)-と、野田佳彦首相はまずは幸先のよいスタートを切ったようだ。
誠に慶賀に堪えないが、安心するのはまだ早い。菅直人前首相も鳩山由紀夫元首相も内閣の出発時点では国民に、これと同じかそれ以上に期待された。それがあっという間に支持を失ったのはなぜか。人気にあぐらをかいて国民に真摯(しんし)に向き合わず、外交・安全保障分野でもブレ続けたからではないか。
「私たち民主党は明日がない!」
輿石東幹事長は就任後にこう宣言したが、正鵠(せいこく)を射ている。国民も「仏の顔も三度まで」なのである。3人目である野田首相が国民の期待を裏切るようであれば、民主党は政権を失うしかあるまい。 反面教師とすべきは、首相も財務相として加わっていた菅内閣だ。その凋落(ちょうらく)のきっかけは明確である。昨年9月の沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、中国の圧力にあっさり屈した菅氏が「那覇地検独自の判断だ」と国民に嘘をつき、中国人船長を超法規的に釈放させたことにある。
産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)の調査では、内閣支持率はわずか2カ月間で42・4ポイントも急落、菅氏は「下り最速」と揶揄(やゆ)された。支持率はその後、東日本大震災を経ても大きく浮かび上がることはなかった。
国民は、時の首相の言葉と政治姿勢の真贋(しんがん)をじっとみているのだ。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先をめぐり、鳩山氏は「腹案」もないのに「最低でも沖縄県外」「トラスト・ミー」と口約束を重ねたあげく「国民が徐々に聞く耳を持たなくなった」と辞任したことを忘れてはならない。
だからこそ今回の閣僚人事にはがっかりした。「党内融和」だと評価する向きもあるが、自民党政権時代の「派閥均衡型人事」とどこがどう違うのか。
「中庸の『至誠は神(しん)の如し』という姿勢で野党との信頼関係を築きたい」
首相は就任前の8月22日の参院本会議でこう述べた。実際、内閣に自身を含め安住淳財務相、鹿野道彦農水相、川端達夫総務相ら6人もの国対委員長経験者を集めるなど野党とのパイプを重視したが、肝心の政策面がおろそかになってはいまいか。
「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロール(文民統制)だ」 一川保夫防衛相はこう言い放った。菅氏は昨年8月、北沢俊美防衛相(当時)に「昨日予習をしたら大臣は自衛官じゃないそうです」と述べ、文民統制のイロハのイも理解していない最高指揮官であることを露呈したが、これと同レベルではないか。とても「自衛官の倅(せがれ)」を誇りにする首相の人選だとは思えない。
「外務副大臣をやったわけでもないし、未知数だというのは皆さんがそう考えるだろう」
玄葉光一郎外相も2日の記者会見で自らこう認めた。首相も藤村修官房長官も外交に詳しいとはいえないのに、外相にまで「内政」を専門とする玄葉氏を起用する意図は何なのか。
ただでさえ、中国漁船衝突事件で日本が膝を屈して以来、中国のみならずロシアや韓国までも「民主党政権は圧力に弱い」とばかりに領土問題や歴史認識問題でずうずうしいまでに攻勢をかけている。
オバマ米大統領も1日の首相との初めての電話会談で、普天間問題を最優先で解決するよう求めたとされる。こんな時機に防衛、外務両相に素人を充てるのは危機感に乏しいと言わざるをえない。
民主党は保守派と左派の対立を避けたいがために外交・安保をまともに議論してこなかった。とはいえ、政権・与党がそれで済ませてよいはずがない。党内融和や与野党協議が大切だとしてもそこばかりに目が向いていては鳩山、菅両政権と同じく国益を失いかねない。 首相が学んだ松下政経塾の後輩は「首相は人を切り捨てず取り込む西郷隆盛タイプだ」と評した。それならば内向きな発想ではなく国際社会で「正道」を歩む覚悟を見せてほしい。
「正道を踏み国を以(もっ)て斃(たお)るるの精神なくば、外国交際は全(まった)かるべからず。彼の強大に畏縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に順従する時は、軽侮を招き、好親却(かえっ)て破れ、終に彼の制を受るに至らん」
西郷が外交についてこう語ったことを、何とぞお忘れにならぬように。
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テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済
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