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2011.05.27 (Fri)


今日の産経新聞から

曽野綾子氏と遠藤浩一氏の正論

今日、産経新聞を持って病院に行ったら、看護婦さん(今は看護師と言うらしい)が「ウチも産経です」と言う。
家庭欄とか健康美容の記事がいいし、漫画の「ヒナちゃんがはじめは面白くなかったけど最近面白くて主人も面白いと言っている」とのこと。
社説や政治の記事は産経が一番で、読売、毎日、朝日と質が落ちているのですと言ったけど理解できなかったようだ。

さてその産経新聞で今日ふたつのコラム記事が目を引いた。
ひとつは一面の曽野綾子氏のコラム「小さな親切、大きなお世話」の「『安心病』の特効薬は」である。

曽野氏はNHKのニュースで「安心して・・・したい」と校長、保母、母親、視力障害者、漁港の人、アナウンサーが流行語のように言うのを見ていておかしな気分にとらえられたという。
人生には安心して暮らせる生活などというものはなく、そんなものがこの世にあると思っているとしたら日本人全体の精神の異常事態だと手厳しい。

被災者の人達は元の生活に戻りたいと思っているだけであり、曽野氏の指摘は誤解を招くかもしれない。
しかし、曽野氏の真意は「絶対の安全」や「安心できる暮らし」を求める人間を批判しているのである。
Ponkoも戦後の日本人にこのような幼児化した人間が増殖していると思う。
絶対の安全を原発に求め、原発側が「物事に絶対安全はないから事故を想定して避難訓練もする」というと「事故が起こる想定で原発建設をやるのか」とやられ「原発は絶対に安全です」という子供じみた応答になると曽野氏は言う。

「『安心して暮らせる』とか『絶対安全でなければ』とかは、共に空虚な言葉だ。それはこの世に、完全な善人も悪人もいないのに、幼稚な人道主義者が、自分は善人とそうでない人は悪人と分けることと似ている。こんな子供じみたやり方では、政治はもちろん、経済も文学も成り立ちえない。国民全体が知らず知らずに感染している『安心病』をまともな感覚にまで引き戻す特効薬はないものか」

一言で言えば「平和ボケ」ということか。
「政治家が、よく分からない時に限って『きっちりとやる』という癖があることは国民も気が付き始めたようで・・・」
という件(くだり)には笑った。
福島みずほ社民党党首や反日朝日コメンテーターの川村晃司がよく使う言葉である。

もうひとつの記事はコラム「正論」の遠藤浩一拓殖大学教授の「『政争発言』は首相の延命助ける」である。
五百旗頭復興構想会議議長が「偉大な国は、国家的危機に際して挙国一致で対応してきた。日本も政争などしている場合ではない」と宣託したが、「一見中立に聞こえる発言が、政争の一方の当事者、すなわち復興を政権延命に利用しようとして憚らぬ菅直人首相に与したものであることを見落としてはならない」という。
マスメディアも産経新聞を除けば「政争」を指摘する論調が大部分であり、菅政権の延命を手助けしている。

遠藤氏は関東大震災の場合でも4か月後に首相が交代して逞しく復興を実現したという歴史的事実を上げて次のように結語している。

「この危機に際して、挙国一致内閣は依然として有力な選択肢のひとつと考えられるが、菅氏自身がその最大の障害となっていることを忘れてはならない。より有能で誠実な内閣をつくることも、復興に向けた重要な「工程」の一つなのである」


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