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2011.04.17 (Sun)


政権交代の悪夢


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                     政権交代の悪夢


反日マスコミに騙されて「一度民主党にやせてみたら」と政権交代をさせてしまった愚かな国民のお蔭で、日本はとんでもないことになっていた。

 菅総理は尖閣諸島問題の不手際で仙谷官房長官を更迭し、外国人からの献金問題で前原外相が辞任し、さらに総理自身の外国人からの献金問題で、国会で野党の追及を受け、もはや辞任は時間の問題と見られた。

 その日(3月11日)の午後、突然、東日本大震災という稀有の災害が発生し、菅総理への追及が途絶え、災害対策が緊急の課題となった。
 しかし、それから一ヶ月以上経っても、災害対策の緊急法案は一本も提出されず、指揮命令系統は混乱し、無能な菅総理の人災であることが明らかになった。

 今や菅総理の交代を求める声が高まり、それ以上に民主党政権に対する不信の念が否応なしに高まっている。

そんな中、産経新聞のイザブログのランキング常時一位の阿比留瑠比記者が一冊の本を上梓した。
先日、阿比留氏に記者会見で辞任を求められた菅総理は「私は阿比留さんとは考え方が違う」と逃げを打った。
菅総理としては憎っくき阿比留氏の憎っくき菅批判の書であり、民主党批判の書である。

著者の「はじめに」から引用された裏表紙の帯には・・・

「結論を言えば、民主党はあまりに幼く能力不足であり、政権交代はまだ早すぎたのだ。日本の政治と政治家たちの実情を、国民に知らしめた以上の積極的な意味はあまり見出せない」

とある。

日教組問題を追及した本も出している著者が、政権交代前から国民が「悪魔の選択」をして今日に至るまでの民主党政治の軌跡を見事に描いている。

著者は安倍晋三氏率いる自民党が参院選で大敗し辞任したとき・・・

「これで日本は10年は時を失うだろう。待っているのは混乱だけだ」(216ページ)

と思ったと言う。

奇しくも、当時、Ponkoも同じ恐れを抱いた。

「安倍政権下では居場所を失いつつあった長老議員たちが息を吹き返し、小泉政権以来の構造改革路線と安倍の保守路線が参院選で否定されたのだと問題をすり替え、古い自民党への先祖返りをしていった」(217ページ)

著者は触れていないが、この時、反日マスコミが世論誘導に一役買っていたのである。

「安倍政権は左派・リベラル系メディアの総攻撃を受け、消えた年金問題や閣僚の失言などで国民が『お灸を据える』対象となった。ただ、無党派層をつなぎとめるのに成功しなかった弱みはあるが、教育基本法改正に代表される教育改革や国民投票法の整備など、方向性自体は評価されていた。
 それに目をつむり、「昔の自民党に戻れば選挙に勝てる」かのような根拠のないことを一斉に言い出したのだから、国民に見放されたのも仕方がない。
 国民が「自民党がダメなら民主党がある」と考えたのも当然だが、それが「悪魔の選択」だったことは本書で縷々述べてきた通りだ」

著者がその大半を費やした民主党政権の実態の多くは既知の事かもしれない。
しかし、本書の最大のポイントは最後の数頁の自民党再生の秘策である。

自民党は野党になってリベラル・ハト派の石原伸晃幹事長まで保守路線になった。
しかし保守路線は必要条件であっても十分条件ではない。
自民党は都市生活者をターゲットにし、サラリーマンが望む政策を打ち出すべきであり・・・

これ以上は本書をお買い求めの上、今度の連休に是非読んで頂きたい。
政治にあまり興味の無い方も、民主党に一票を投じて後悔している方も、保守政党に飽き足らないと思っている方も・・・
著者の最後の言葉にあるように、「民主党政権を反面教師としてその失敗を教訓とし、同じ轍を踏まない」ためにも。

菅総理は「歴史に名を残す」という言葉がお好きなようだが、本書こそ日本の政治史に名を残す著作である。


「政権交代の悪夢」(阿比留瑠比 新潮新書 2011年4月 720円税別)

【目次】
はじめに
第1章 大いなる不安  
見えていた力量不足  被害妄想を口にする幹部たち  小沢式「ディスクロージャー」
 「日教組とカネ」問題 「次の内閣」の正体

第2章 隠された本質 
 本物の左翼  スタッフは旧社会党から  隠された争点

第3章 舞い上がり、甘え、驕り  
 幼すぎる政権 「兄は脱税している」 外交音痴  外国人参政権再び

第4章 宇宙人の非常識外交 
 小沢一郎と田中角栄の違い  夢見る鳩山首相  非常識と迷走 
 「非武装中立の社会主義政権です」 天皇陛下までも利用

第5章 小沢とカネ問題  
 藤井 財務相の辞任  小沢は「ぶれない政治家」ではない  本当に秘書のためなのか 日教組の闇
                          
第6章 ルーピーの退陣
 普天間問題解決せず  本質的な間違い  石原都知事の怒り  オール無責任政権退陣、そして菅政
権に 菅 直人の軽さ

第7章 究極の55年体制、完成す  
 田中派プラス社会党 「沖縄は独立したほうがいい」 産経新聞指名されず 仙石長官の背後にあるもの
 靖国神社の異様

第8章 軽蔑される首相 
 国民を絶望させた尖閣問題  思考停止の政府  sengoku38の叛乱 「暴力装置」発言の波紋  
 黄昏の菅内閣  臆病、うそつき、無責任

終章 焦土にて 
 すべてに疎い首相  もてない男 「悪魔の選択」の意義とは


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