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2009.09.16 (Wed)


産経、鳩山外交を批判

バランスも取りながら

民主党圧勝の結果を受けて、産経新聞はおおむね鳩山新政権に批判的だ。
そのいくつかの論調をご紹介する。
このような有識者の民主党批判を新政権誕生後も続くことを期待する。

産経新聞(2009/9/11)
正論 強大国支配になぜきづかない

渡辺利夫(拓殖大学学長)


NYタイムズに掲載された鳩山論文について・・・

「私はすでに同論文を読んでいて、鳩山氏とはやはりこういう外交感覚を持つ指導者なのかと深い憂慮を抱かされ、こんなものがアメリカの指導者の目に触れなければいいがなと思わされてもいた。
民主党の圧勝が予想され次期総理がはの確たる人物が、発足して間もないオバマ政権下のアメリカに向けてこのような論文を発表するのは非常識である。


渡辺氏はこの論文の問題点を二つ挙げる。

1.日本がアメリカと中国の「狭間」にあるというのは誤認である。アメリカは日本の同盟国であり、中国はそうではない

2.(東アジア共同体について)私の大学院生ならこんな能天気なことはいわない。


まことに同感である。

同上(2009/9/12)
世界のかたち、日本のかたち
鳩山氏の不思議な弁明
坂元一哉(大阪大教授)


同じく鳩山論文について・・・

「・・・この論文が米国で問題になった後、鳩山氏はこれは反米論文ではない、そもそも英字紙に寄稿したわけではない、と弁明した。私が不安を感じるのはむしろこの弁明の方である。(中略)鳩山氏は論文の真意だけではなく、論文掲載の敬意もよく説明すべきである。ところが鳩山氏は、この論文を寄稿したわけではないと不思議なことを言っている。これは一体どういう意味だろうか。新聞社が鳩山氏の論文を、勝手に掲載したというのだろうか。そうだとしたら、たいへんなスキャンダルである。
ここはきちんとした検証が必要だろう。反米の意図は無いが反米と受け取られる。そういう言動が繰り返されれば、新政権だけでなく日本外交にとっても致命傷になりかねないからだ」


「故人献金」の問題すら秘書のせいにして説明責任を果たさない鳩山氏のことである。これからも検証どころか、あらゆる事で致命的な過ちを繰り返すであろう。

同上(2009/9/12)
誰が「脱米入亜」を喜ぶのか

湯浅 博

・・・米国や中国が次々と要人を日本に送り込み、鳩山代表と会談してその腹の内を探る。日本の新指導者がまれにみるブレのある人物だから、早めにネジを巻くのだろう。

・・・世論調査からみる限り、民主党の看板政策である子供手当ては5割が反対だし、高速道路の無料化は反対が6割を超えていた。欧米からみても、どうやら有権者は民主党の政策を選択したのではなく自民党政権を拒否した結果であるとの分析に落ち着いた。

・・・昔から日本の左派知識人は、この反国家的な気分のある「地球市民」が大好きだ。だから、東アジア共同体の美しい概念に飛びつきやすい。

・・・アジア域内では民主主義、個人の尊厳などの「価値観の共有」が得られにくい。だから、日本外交が東アジア会議に豪印を巻き込んだのは妥当であった。
しかし鳩山代表の友愛外交は価値観が異なっても交流を模索することにあるらしい。

・・・米国の知日派は民主党が「脱米入亜」に傾斜することを心配する。中国による日米分断につながることを警戒するのだ。しかし、彼らは日本の政治が思想や主義で動くのではなく、情理や感性によって変わることを知っている。
ある日、民主党に政権担当能力なしと判断すれば、有権者はすぐまた自民党に取り換える。


麻生首相に対しては「ブレる」との批判の声がマスコミに姦しかったが、鳩山代表のブレについてはほとんど聞かれないのはどういうことか。
過去の歴史において、聖徳太子と福沢諭吉が「脱亜入欧」を唱えたのは正しかった。今の時代も脱亜入欧を取るべきだと保守派の多くは信じている。
脱米入亜を喜ぶのはもちろん中国である。

同上(2009/9/13)
大国にたんか切る理念外交

福島香織

(前文略)心配なのは、来る鳩山政権の場合、米国にたんかを切っても中国には言われるまま、というダブルスタンダードに陥らないかということだ。


NYタイムスの反米論文への米国の反応に恐れをなして、あれは反米論文ではない、自分が寄稿したわけではないと慌てて弁明する腰抜けに「啖呵を切る」度胸などありはしない。ましてや東アジア共同体を説く媚中派鳩山が中国に啖呵を切るなど天地がひっくり返ってもありはしまい。
中国に啖呵切る理念外交は安倍晋三元首相をおいては無い。
有能な福島記者は十分承知の上で鳩山代表をからかっているのであろう。

同上(2009/9/14)
米「親中非日」の見極め方

野口裕之


野口氏は米国の民主党政権の安全保障政策を信用できないとする一方、日本の民主党政権も米国を中国に追いやるような姿勢だと危惧している。

・・・中国のウイグル人弾圧への反応ひとつを見ても「自由と民主主義」を守る気概は、米民主党政権に感じられない。

横須賀港を母港とした原子力空母ジョージワシントンが横須賀港を去る日がアメリカの「親中非日」の始まりの日だという。

・・・太平洋を隔てた日本にも「民主党政権」が誕生するが、その対米姿勢は"けんか腰"で米民主党政権を「親中非日」へと誘っているかようだ。党内にも連立相手にも「親中」を外交信条とする議員・秘書・党職員が闊歩している。日米「民主党政権」の安保戦略は期せずして、同じベクトルを形成し始めたのか。まさか、であってほしい。

連立相手のひとつ社民党の福島みずほ氏は僅か数名の党員の党首でありながら新政権の閣僚になるという不思議な事が起ころうとしている。
彼女はテレビでたびたび憲法9条死守、アメリカ出て行け的な発言をしている。
あの小生意気な蓮舫女史も閣僚になるそうだから世も末である。

同上(2009/9/15)
陰る日米台の連携

山本 勲


山本氏は日米台の緊密な連携に陰りが見え始めていると危惧する。
米国は民主党オバマ政権、台湾は国民党馬英九政権、日本が民主党鳩山政権では中国を喜ばせるばかりである。

・・・日本ではまもなくは鳩山政権が発足する。米国流グローバリズムを排し、(米国抜きの)「東アジア共同体の創造」唱える点で、鳩山氏と中国共産党政権の立場は相通じる。中国が早期訪中を望むのも当然だ。
こうして日米台がそれぞれの事情、思惑から対中接近を加速していることに、中国は「してやったり」の思いだろう。

・・・現在の中国共産党は日米の台湾関与を「内政干渉」と非難する一方、台湾にさまざまな経済優遇策を与えて抱き込み工作を加速している。日米台の連携(合従)を分断して台湾を取り込んだ(連衡)後には、東シナ海の領土・領海拡張への動きを強めるだろう。官民あげて日米台の関係最強かを図るべき時だ。


中国に気兼ねして台湾と正式に国交を結ばないのは間違っている。日米台の連携強化は覇権主義中国に対峙する上で必要不可欠である。

鳩山批判が続く産経新聞はバランスを取るつもりか、昨日の「正論」欄は村田晃嗣(同志社大学教授)に書かせている。

同上(209/9/14)
民主新政権「外交変化」てらうな


村田氏は日本の保守派を過激なタカ派にすぎないと批判し、リベラル派も都合上批判している。

・・・国際政治は権力をめぐる熾烈な闘争であると同時に、正当性やイメージをめぐるしたたかな闘争でもある。保守派と称する人々(実は過激なタカ派に過ぎない場合が多い)は時として、前者のみに着目して日本の対外イメージを傷つけてしまう。逆にリベラル派はしばしば、後者のみに耽溺して権力闘争の現実から目をそらす。保守派がいつまでも19世紀の認識に生きているとすれば、リベラル派は早くも22世紀に暮らしている観がある。

保守派=過激なタカ派=権力を主張して日本の対外イメージを傷ける=19世紀(の軍国主義)というステレオタイプの考え方には無理があり、説得力が無い。

・・・インド洋での給油活動の延長は、日本にとって安上がりで安全な国際協力の道なのである。しかも自民党政権であれば延長は当然であったから、アメリカはさして感謝しなかったかもしれないが、民主党政権が延長を決めれば英断として、はるかに高く評価され感謝されるはずである。

自民党政権なら給油の延長は当たり前だから感謝されないが、反対していた民主党が給油を延長すればはるかに高く評価され感謝されるとはアメリカを見下していて、ちょっと甘すぎはしないか。「国際政治は熾烈な闘争」とみずから言っているではないか。
国際社会は厳しく日本に国際貢献を求めているのである。

今日の産経新聞「正論」欄は保守派から左翼に転向した櫻田淳(東洋学園大学准教授)氏が書いているが、鳩山民主党の外交姿勢に疑問を呈していた。


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