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2013.03.01 (Fri)


玄葉民主議員が投げたブーメラン

日米首脳会談の安倍首相に随行して取材した阿比留瑠比産経記者が、帰国後も絶好調である。

 28日の衆院予算委員会で民主党の玄葉前外相が、安倍首相のTPPの例外事項を示唆した共同声明を出したが、国内向けのパフォーマンスだと批判。

例外事項を認めることは「当たり前の事」だ、民主党政権時代からそうなっていたと大見得を切った玄葉議員に対し・・・

安倍首相
「いま『当たり前の事』とか仰ったけども、それだったら民主党政権時代に文書化すればよかったじゃないですか。外交交渉において『いくらでも出来た』と言っても出来なかったじゃないですか。だったらなぜ首脳会談の時に作らなかったんですか?政治は結果なんですよ。出してない結果に対して、後で出した人に対して『そんなの俺達だって出来た』と言ったって(思わず失笑する安倍首相)、それは、なかなか世の中には私は通らないではないかと


まことに痛快な答弁である。
安倍首相の自信のほどがうかがわれる。

玄葉議員はバカにされたことも気付かぬフリをして、民主党政権時代に日米関係は一時「ゆらいだ」が、その後正常化したと自画自賛して・・・

玄葉
「アメリカからすれば(安倍政権は)野田政権の延長線上ということだ」


と我田引水(笑)

玄葉
「何が言いたかったかというと、安倍総理の発言を聞いていると、なんかねえ、単純なレッテル貼り、あるいはパフォーマンス。そういうのがねえ、私は非常に気になります。もしね、そういうことをこれからも続けるってことであれば、私は今後はですね、えー、厳しく追及していきたいと思います。そういう事を申し上げて私の質問を終わります」


民主党の凋落ぶりの理由がよくわかるような質疑応答であった。

 安倍首相の被災地視察が少ないと批判したのもブーメランとなって民主党に返ってきた。
もはや民主党はかつての野党時代よりさらに劣悪化し、これでは来るべき参院選でも有権者は一顧だにしないであろう。
南無阿弥陀仏♪


産経ニュース(2013/03/01)
玄葉氏よ、お前もか ブーメランの「お家芸」継承

 民主党は以前から、放った言葉が必ず自分に戻ってきて突き刺さる「ブーメラン政党」といわれてきた。28日の衆院予算委員会での質疑を通し、党の次代を担う玄葉光一郎前外相もその「お家芸」をきちんと継承していることが得心できた。
 玄葉氏は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について、オバマ米大統領との会談で関税撤廃に事実上「例外」を認める共同声明を文書でまとめた安倍晋三首相にこう迫った。

 「当たり前のことで国内向けのパフォーマンスだ。明示的に文書にしたわけではないが、すでに昨年4月に私と米通商代表部(USTR)のカーク代表との間で、関税は交渉の中で決まっていくと確認している」
 
これに対し、首相はあきれた様子でこう返した。

 「だったら民主党政権時代に文書にすればよかったではないか。政治は結果だ。『そんなの俺たちだってできた』と言っても世の中に通らない」

 外交交渉は往々にして「言った、言わない」の水掛け論に陥りがちだからこそ、文書化の意義は大きいはずだ。玄葉氏の交渉相手のカーク代表より、オバマ大統領の言葉が重い意味を持つのは論をまたない。玄葉氏がいくら言い募っても、負け惜しみにしか聞こえない
 また、玄葉氏は平成23年3月の東日本大震災発生から首相が自民党総裁に就任する24年9月までに、何度福島県の被災地を訪ねたかと質問した。そして首相が「3回ぐらいだ」と答えると、早速こう決め付けた。
 だが、首相はマスメディアに宣伝はしていないものの、震災後にたびたび被災地に足を運んでいる。
 例えば、震災発生間もない3月26日には支援物資を積んだトラックで福島県南相馬市、相馬市、新地町、福島市の避難所を訪問している。4月8日にはやはりトラックで宮城県仙台市、亘理町、山元町の避難所計8カ所、5月30日には岩手県盛岡市と宮古市の避難所、仮設住宅など、党総裁就任までに計10回ほど被災3県を訪ねている。

 福島県が地元の玄葉氏は、それでも足りないと考えたのかもしれない。ならばまず鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦の民主党政権の3代の首相が退任後、どれだけ被災地で活動してきたかの実績を示してほしかった。さぞや足しげく被災地に通い、復旧・復興に尽くしていることだろう
 もっとも、福島第1原発事故で全村避難を強いられた福島県飯舘村の菅野典雄村長は菅氏が退任後、四国霊場八十八カ所巡りを再開したことに対し、こう憤っていた。
 「菅さんよ、首相を終えたならお遍路じゃなく、被災地の仮設住宅を歩くのが普通じゃないか」
 3代の首相と同様、玄葉氏もブーメラン投げの名手となる資質を十分備えているようだ。(阿比留瑠比)


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2013.03.01 (Fri)


マスコミは報復を恐れていると日下公人氏

参院選まで焦るべからず

 いまのところ、景気の好転と高い支持率を背景に、安倍首相が余裕のある、自信に満ちた政治が行われている。

 予算委員会で野党が立ち向かっても歯が立たない。
「蟷螂の斧」と言うべきか、「風車に挑むドンキホーテ」というべきか。
いやいやそれほどリリカルな風景ではなく、安倍首相に挑戦して無様に打ちひしがれる民主党議員の哀れな姿である。

 日下公人氏は雑誌「WILL」4月号で、マスコミがよく取り上げるでアベノミクスが話題になっているが、「それは自分たちがこれまでしたことの失敗を隠そうといているためではないか」と辛辣なことを言っている。

「失敗とは『政権交代』『日中友好親善』『政治主導』『人権尊重』とかを過度に礼賛したことだが、安倍叩きの失敗も含まれる。つまり、安倍首相の再登場が最大の失敗で、何かマスコミに報復が来るのではないかと恐れて再度、イメージダウンを図っている」

阿比留瑠比記者を擁する産経新聞以外のマスコミには当てはまることであり、安倍氏の強力な支持者の一人である日下氏としては当然の考察である。 

ただ、日下氏はアベノミクスの第三の矢である「成長戦略」が掛けていると指摘し、それには「財政出動」や「金融出動」よりも「民間出動」だという。
「民間出動」を刺激するための金融緩和だと思うのだが。

 近著「日本精神の復活 2013年、『世界の崩壊』に備えよ!」は真に含蓄の深い書物であり、副題「安倍首相が『日本の自立』』と『世界の再生を果たす』」が示すように安倍支援を展開している。

 ただ「ケインズ一派が退場すると、日本型経済(Ponko注: 人情や道徳が入っている)が創設される日は近い」と一歩先を見ているようで・・・

「市場の失敗より行政の失敗の方が罪は重い筈である。この問題を素通りしての『公共事業』拡大論を唱える人には、賛成できない」

と公共事業の拡大を危惧しているかに見える。
そして・・・

「経済に偏ってアベノミクス論をムリヤリつくるより、「強い日本を取り戻そう」のほうを議論したいものである」

と同誌の「蒟蒻問答」の久保紘之氏の書生論に近い結びの言葉を述べている。
安倍首相への期待の大きい事は分かるが、しかしここはあまり焦らないで、参院選の結果まで待ちたいものである。


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