2013.03.28 (Thu)
中国との衝突避けるために核武装を
自衛隊と中国
中国は尖閣諸島、沖縄を狙って日本を挑発している。
習近平総書記は海洋局の権限を強化し、着々と侵略の準備を進めている。
対する日本は海上保安庁が海上を警備しているだけで、侵略を排除する法律的な根拠も定かではない。
海上自衛隊も一旦事あれば対応できるのか否か、これも定かではない。
いったい日本は領土・領海・領空を悪意に満ちた中国から守ることができるのか。
日中が衝突した場合に日本は中国に勝てるのか。
日中の陸地空の軍力の比較を詳述したのが本書であり、ミリタリーファンあるいは軍事オタクにとっては垂涎の書かも知れない。
しかし、軍事に疎いPonkoの印象に残ったのは次の2点である。
「自衛隊と中共軍は国軍ではない」
「核抑止力も持たない日本は中国にホロコーストされる」
自衛隊はその生い立ちからしても、現在の処遇にしても軍隊ではない。
中途半端であり、国のために働いている自衛隊員に失礼であり申し訳ない。
「そもそも国家は戦争をする権利を持つものであり、戦争する権利を持った自治体を国軍というのであって、戦争する権利が無いのは国家ではない」(本書6頁)
戦争放棄を憲法に謳った日本は国家ではないのである。
一方、中国人民解放軍も軍隊ではない。
著者によれば「共産党の私兵」であり「世界最大のテロ組織」である。
このように国家を代表しない「軍隊」同士が尖閣諸島問題をめぐってせめぎ合っているという実に奇妙な事態が起きているのである。
著者はナチスがユダヤ人をホロコ-ストしたように日本人をホロコ-ストするに違いないという。
日本は核保有国の中国の前には屈服するしかない、しかし、屈服すれば皆殺しが待っている・・・といささか荒唐無稽のようにも聞こえるが、無いとは言えない。
著者は「何が何でも核装備しなければならない」(68頁)という。
アメリカの核の傘など存在しないという。
たしかにそう思う。
「『核装備をするような金は日本にはない』などと言う者がいる。中国は日本の10分の1のGDPもなかったときに核装備を始めた。
イギリスやフランスは日本の半分程度のGDPしかないが、戦略原潜四4隻を保有し、空母も持っている。どうして日本が核装備できないわけがあろうか? 戦闘機100機を新型化するより核装備のほうが金はかからないのだ。
そもそもGDPの1%の防衛費というのが「狂っている」としか言いようがない。
これは生きるか死ぬかの問題なのだ。
子供が死にかかっているとき、「収入の1%以上の治療費は払えません」と言う親がどこにいるか。我々が子や孫を生き残らせるためには絶対に核装備が必要なのだ。それは、日本国民がパチンコに使っている金の10分の1でできることだ」(73頁)
著者は「あとがき」で・・・
「中国と日本が戦争しないためには日本が防衛力を強化しなければならない」
と述べている。
先般ご紹介した日下公人・伊藤貫著「日本は自主防衛を急げ!」もパワーバランスが平和を維持できるとして核武装の必要性を説いている。
このような考えが早く日本の常識になってもらいたいものだ。
「自衛隊vs中国軍」(かの よしのり 元自衛官 宝島社新書 2013年3月 838円+税)
腰帯のリードから
「日本政府による尖閣諸島の国有化以降、中国軍の自衛隊への挑発が続いている。まだまだ、日本政府は大人の対応をして、紛争や戦争という状態まではいっていない。
しかし、いつ中国軍が挑発から軍事的行動に移るかわからない。そのとき、日本の自衛隊は中国単に勝てるのか。著しい軍拡が進んでいる中国軍の力はいまどうなっているのか。この本では、中国に何度も潜入取材をしてきた著者が、最新情報を元に、中国軍と自衛隊の戦力を分析する。中国軍の核兵器から、それを防衛する自衛隊のミサイル防衛システム。陸上戦力、海上戦力、航空戦力のすべてにおいて、徹底解説。中国軍の軍備カタログとしても見逃せない」
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中国は尖閣諸島、沖縄を狙って日本を挑発している。
習近平総書記は海洋局の権限を強化し、着々と侵略の準備を進めている。
対する日本は海上保安庁が海上を警備しているだけで、侵略を排除する法律的な根拠も定かではない。
海上自衛隊も一旦事あれば対応できるのか否か、これも定かではない。
いったい日本は領土・領海・領空を悪意に満ちた中国から守ることができるのか。
日中が衝突した場合に日本は中国に勝てるのか。
日中の陸地空の軍力の比較を詳述したのが本書であり、ミリタリーファンあるいは軍事オタクにとっては垂涎の書かも知れない。
しかし、軍事に疎いPonkoの印象に残ったのは次の2点である。
「自衛隊と中共軍は国軍ではない」
「核抑止力も持たない日本は中国にホロコーストされる」
自衛隊はその生い立ちからしても、現在の処遇にしても軍隊ではない。
中途半端であり、国のために働いている自衛隊員に失礼であり申し訳ない。
「そもそも国家は戦争をする権利を持つものであり、戦争する権利を持った自治体を国軍というのであって、戦争する権利が無いのは国家ではない」(本書6頁)
戦争放棄を憲法に謳った日本は国家ではないのである。
一方、中国人民解放軍も軍隊ではない。
著者によれば「共産党の私兵」であり「世界最大のテロ組織」である。
このように国家を代表しない「軍隊」同士が尖閣諸島問題をめぐってせめぎ合っているという実に奇妙な事態が起きているのである。
著者はナチスがユダヤ人をホロコ-ストしたように日本人をホロコ-ストするに違いないという。
日本は核保有国の中国の前には屈服するしかない、しかし、屈服すれば皆殺しが待っている・・・といささか荒唐無稽のようにも聞こえるが、無いとは言えない。
著者は「何が何でも核装備しなければならない」(68頁)という。
アメリカの核の傘など存在しないという。
たしかにそう思う。
「『核装備をするような金は日本にはない』などと言う者がいる。中国は日本の10分の1のGDPもなかったときに核装備を始めた。
イギリスやフランスは日本の半分程度のGDPしかないが、戦略原潜四4隻を保有し、空母も持っている。どうして日本が核装備できないわけがあろうか? 戦闘機100機を新型化するより核装備のほうが金はかからないのだ。
そもそもGDPの1%の防衛費というのが「狂っている」としか言いようがない。
これは生きるか死ぬかの問題なのだ。
子供が死にかかっているとき、「収入の1%以上の治療費は払えません」と言う親がどこにいるか。我々が子や孫を生き残らせるためには絶対に核装備が必要なのだ。それは、日本国民がパチンコに使っている金の10分の1でできることだ」(73頁)
著者は「あとがき」で・・・
「中国と日本が戦争しないためには日本が防衛力を強化しなければならない」
と述べている。
先般ご紹介した日下公人・伊藤貫著「日本は自主防衛を急げ!」もパワーバランスが平和を維持できるとして核武装の必要性を説いている。
このような考えが早く日本の常識になってもらいたいものだ。
「自衛隊vs中国軍」(かの よしのり 元自衛官 宝島社新書 2013年3月 838円+税)
腰帯のリードから
「日本政府による尖閣諸島の国有化以降、中国軍の自衛隊への挑発が続いている。まだまだ、日本政府は大人の対応をして、紛争や戦争という状態まではいっていない。
しかし、いつ中国軍が挑発から軍事的行動に移るかわからない。そのとき、日本の自衛隊は中国単に勝てるのか。著しい軍拡が進んでいる中国軍の力はいまどうなっているのか。この本では、中国に何度も潜入取材をしてきた著者が、最新情報を元に、中国軍と自衛隊の戦力を分析する。中国軍の核兵器から、それを防衛する自衛隊のミサイル防衛システム。陸上戦力、海上戦力、航空戦力のすべてにおいて、徹底解説。中国軍の軍備カタログとしても見逃せない」
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2013.03.28 (Thu)
一票の格差 なぜ悪い
正論5月号
WILL5月号は総力大特集「韓国人の嘘が止まらない!」で、今回も読みどころ満載である。
NHKが削除した「日韓併合国会質問」 中山成彬
愛国者で熱血政治家の中山成彬元国土交通相が国会で日韓併合の真実や慰安婦問題を取り上げ、はっきり名指しで朝日新聞の捏造だとフリップを示しながら質問したのは実に印象的だった。
しかし、このシーンがNHKからの著作権侵害クレームでYou Tubeから削除された。
このYou Tubeで初めて日韓併合の真実を知ったと中山氏にたくさんのメールが寄せられていると言う。
民主党の辻元清美議員の慰安婦問題に関する質問の部分は削除されていないというから流石にNHKらしい。
韓国特集とは別に、目を引いたテーマは反アベノミクス本を取り上げて一刀両断した上念 司氏と、一票の格差の何処が悪いと論評した深澤成壽氏の記事である。
アベノミクス効果が株高と円安に現れて注目を浴び、不況の出版界はここぞとばかりにアベノミクス解説本を出版して巷にあふれている。
しかし、先日電車に乗っていたら、反アベノミクス本の広告も見かけたので、これもアベノミクス効果のひとつではないかと思う(笑)
「アベノミクス批判書を一刀両断」 上念 司
小幡績、藤巻健史、野口悠紀雄の3氏の著書がやり玉に挙がっている。電車の広告本も含まれている。
上念氏は「日本を滅ぼしたい勢力」としてこれを捉え、各書の論理的矛盾や共通する弱点を暴露している。
「選挙で大敗した反日勢力は、株価が上がって2秒後にコンビニの時給が上がらないと格差拡大、というプロパダンガに邁進するだろう」
と上念氏が予測したように、アベノミクスで金持ちはいいが物価が上がって庶民の生活が苦しくなるとネガティブキャンペーンが広まっている。しかし、このプロパダンガとの戦いも後半年か一年だろうと上念氏は予測している。
「一票の格差があってどこが悪い!」 深澤成壽
地方の高裁が「一票の格差」は憲法違反だとして選挙の無効を言い渡した。
深澤氏は「較差」というのが正しく「マスコミが『格差』と称するのは、心底に悪意を秘めた意図的誤用か若しくは不見識」だという。
人口を基準とした「格差是正」は地方無視だという論拠は説得力がある。
親たちが苦労して育てた子供は都会に行き、親は子供に仕送りをするから、子供は増えた購買力で都市に金を落とす。
彼らが高齢化し、定年退職し、田舎に戻れば地元は医療費負担にあえぐ。
「大都市はいいとこ取りではないか」
都市に捧げ盡して疲弊した地方を「不遜なる原告グループや最高裁判事はどれほど認識しているのか」と。
あるいは、「世俗の風や浮世の荒波を知らぬ閉ざされたインナーサークルの出自」の15人の最高裁判事の内の8名(過半数)が国民が選んだ722名の国会議員による国政を制しようとしているのはおかしいという。
確かに最近の司法は立法や行政に踏み込み過ぎている。何よりも原告団の勝ち誇る様に直感的に違和感を覚える。
著者が最後に述べているように、「単純多数決信奉と教条的平等原理こそ我が国政治の危機」かもしれない。
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WILL5月号は総力大特集「韓国人の嘘が止まらない!」で、今回も読みどころ満載である。
NHKが削除した「日韓併合国会質問」 中山成彬
愛国者で熱血政治家の中山成彬元国土交通相が国会で日韓併合の真実や慰安婦問題を取り上げ、はっきり名指しで朝日新聞の捏造だとフリップを示しながら質問したのは実に印象的だった。
しかし、このシーンがNHKからの著作権侵害クレームでYou Tubeから削除された。
このYou Tubeで初めて日韓併合の真実を知ったと中山氏にたくさんのメールが寄せられていると言う。
民主党の辻元清美議員の慰安婦問題に関する質問の部分は削除されていないというから流石にNHKらしい。
韓国特集とは別に、目を引いたテーマは反アベノミクス本を取り上げて一刀両断した上念 司氏と、一票の格差の何処が悪いと論評した深澤成壽氏の記事である。
アベノミクス効果が株高と円安に現れて注目を浴び、不況の出版界はここぞとばかりにアベノミクス解説本を出版して巷にあふれている。
しかし、先日電車に乗っていたら、反アベノミクス本の広告も見かけたので、これもアベノミクス効果のひとつではないかと思う(笑)
「アベノミクス批判書を一刀両断」 上念 司
小幡績、藤巻健史、野口悠紀雄の3氏の著書がやり玉に挙がっている。電車の広告本も含まれている。
上念氏は「日本を滅ぼしたい勢力」としてこれを捉え、各書の論理的矛盾や共通する弱点を暴露している。
「選挙で大敗した反日勢力は、株価が上がって2秒後にコンビニの時給が上がらないと格差拡大、というプロパダンガに邁進するだろう」
と上念氏が予測したように、アベノミクスで金持ちはいいが物価が上がって庶民の生活が苦しくなるとネガティブキャンペーンが広まっている。しかし、このプロパダンガとの戦いも後半年か一年だろうと上念氏は予測している。
「一票の格差があってどこが悪い!」 深澤成壽
地方の高裁が「一票の格差」は憲法違反だとして選挙の無効を言い渡した。
深澤氏は「較差」というのが正しく「マスコミが『格差』と称するのは、心底に悪意を秘めた意図的誤用か若しくは不見識」だという。
人口を基準とした「格差是正」は地方無視だという論拠は説得力がある。
親たちが苦労して育てた子供は都会に行き、親は子供に仕送りをするから、子供は増えた購買力で都市に金を落とす。
彼らが高齢化し、定年退職し、田舎に戻れば地元は医療費負担にあえぐ。
「大都市はいいとこ取りではないか」
都市に捧げ盡して疲弊した地方を「不遜なる原告グループや最高裁判事はどれほど認識しているのか」と。
あるいは、「世俗の風や浮世の荒波を知らぬ閉ざされたインナーサークルの出自」の15人の最高裁判事の内の8名(過半数)が国民が選んだ722名の国会議員による国政を制しようとしているのはおかしいという。
確かに最近の司法は立法や行政に踏み込み過ぎている。何よりも原告団の勝ち誇る様に直感的に違和感を覚える。
著者が最後に述べているように、「単純多数決信奉と教条的平等原理こそ我が国政治の危機」かもしれない。
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2013.03.05 (Tue)
安倍首相「過去の歴史」を承知?!
韓国に「前向きの姿勢」は無理
安倍首相は韓国の朴・新大統領に配慮するあまり、政府の主催で竹島の日の式典を執り行うという公約を破って軽量級の政務官を出席させることでお茶を濁した。
それに対して、朴大統領は就任演説で日本は歴史を学べと暗に日本の「植民地政策」と「慰安婦」を批判し謝罪を求めた。
人種差別する気はないが、人から受けた恩を仇で返すような国民性ではないかと言いたくなる。
安倍首相の「過去の歴史は承知している」という発言も引っかかる。
どのように「承知している」のか知りたいものだ。
順風満帆の安倍政権の足を引っ張る積りはないが、「間違った歴史を承知」しては国民が納得しない。
ここはひとまず、「韓国の歴史認識は承知している」というつもりだったと好意的に解釈しておこう。
産経ニュース(2013/03/04)
日韓は「前向きな関係に」 安倍首相
安倍晋三首相は4日、日韓議員連盟会長の額賀福志郎元財務相と官邸で会談し、島根県・竹島の問題をめぐり冷え込む日韓関係に関し「過去の歴史は承知しているので、ぜひ前向きな関係にしていきたい」と述べた。同時に「日韓関係を重要視している。議員外交をしっかりやってほしい」と要請した。
額賀氏は先月、韓国の朴槿恵大統領の就任式に出席。福田康夫元首相とともに大統領と会談した。
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安倍首相は韓国の朴・新大統領に配慮するあまり、政府の主催で竹島の日の式典を執り行うという公約を破って軽量級の政務官を出席させることでお茶を濁した。
それに対して、朴大統領は就任演説で日本は歴史を学べと暗に日本の「植民地政策」と「慰安婦」を批判し謝罪を求めた。
人種差別する気はないが、人から受けた恩を仇で返すような国民性ではないかと言いたくなる。
安倍首相の「過去の歴史は承知している」という発言も引っかかる。
どのように「承知している」のか知りたいものだ。
順風満帆の安倍政権の足を引っ張る積りはないが、「間違った歴史を承知」しては国民が納得しない。
ここはひとまず、「韓国の歴史認識は承知している」というつもりだったと好意的に解釈しておこう。
産経ニュース(2013/03/04)
日韓は「前向きな関係に」 安倍首相
安倍晋三首相は4日、日韓議員連盟会長の額賀福志郎元財務相と官邸で会談し、島根県・竹島の問題をめぐり冷え込む日韓関係に関し「過去の歴史は承知しているので、ぜひ前向きな関係にしていきたい」と述べた。同時に「日韓関係を重要視している。議員外交をしっかりやってほしい」と要請した。
額賀氏は先月、韓国の朴槿恵大統領の就任式に出席。福田康夫元首相とともに大統領と会談した。
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2013.03.01 (Fri)
玄葉民主議員が投げたブーメラン
日米首脳会談の安倍首相に随行して取材した阿比留瑠比産経記者が、帰国後も絶好調である。
28日の衆院予算委員会で民主党の玄葉前外相が、安倍首相のTPPの例外事項を示唆した共同声明を出したが、国内向けのパフォーマンスだと批判。
例外事項を認めることは「当たり前の事」だ、民主党政権時代からそうなっていたと大見得を切った玄葉議員に対し・・・
安倍首相
「いま『当たり前の事』とか仰ったけども、それだったら民主党政権時代に文書化すればよかったじゃないですか。外交交渉において『いくらでも出来た』と言っても出来なかったじゃないですか。だったらなぜ首脳会談の時に作らなかったんですか?政治は結果なんですよ。出してない結果に対して、後で出した人に対して『そんなの俺達だって出来た』と言ったって(思わず失笑する安倍首相)、それは、なかなか世の中には私は通らないではないかと」
まことに痛快な答弁である。
安倍首相の自信のほどがうかがわれる。
玄葉議員はバカにされたことも気付かぬフリをして、民主党政権時代に日米関係は一時「ゆらいだ」が、その後正常化したと自画自賛して・・・
玄葉
「アメリカからすれば(安倍政権は)野田政権の延長線上ということだ」
と我田引水(笑)
玄葉
「何が言いたかったかというと、安倍総理の発言を聞いていると、なんかねえ、単純なレッテル貼り、あるいはパフォーマンス。そういうのがねえ、私は非常に気になります。もしね、そういうことをこれからも続けるってことであれば、私は今後はですね、えー、厳しく追及していきたいと思います。そういう事を申し上げて私の質問を終わります」
民主党の凋落ぶりの理由がよくわかるような質疑応答であった。
安倍首相の被災地視察が少ないと批判したのもブーメランとなって民主党に返ってきた。
もはや民主党はかつての野党時代よりさらに劣悪化し、これでは来るべき参院選でも有権者は一顧だにしないであろう。
南無阿弥陀仏♪
産経ニュース(2013/03/01)
玄葉氏よ、お前もか ブーメランの「お家芸」継承
民主党は以前から、放った言葉が必ず自分に戻ってきて突き刺さる「ブーメラン政党」といわれてきた。28日の衆院予算委員会での質疑を通し、党の次代を担う玄葉光一郎前外相もその「お家芸」をきちんと継承していることが得心できた。
玄葉氏は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について、オバマ米大統領との会談で関税撤廃に事実上「例外」を認める共同声明を文書でまとめた安倍晋三首相にこう迫った。
「当たり前のことで国内向けのパフォーマンスだ。明示的に文書にしたわけではないが、すでに昨年4月に私と米通商代表部(USTR)のカーク代表との間で、関税は交渉の中で決まっていくと確認している」
これに対し、首相はあきれた様子でこう返した。
「だったら民主党政権時代に文書にすればよかったではないか。政治は結果だ。『そんなの俺たちだってできた』と言っても世の中に通らない」
外交交渉は往々にして「言った、言わない」の水掛け論に陥りがちだからこそ、文書化の意義は大きいはずだ。玄葉氏の交渉相手のカーク代表より、オバマ大統領の言葉が重い意味を持つのは論をまたない。玄葉氏がいくら言い募っても、負け惜しみにしか聞こえない。
また、玄葉氏は平成23年3月の東日本大震災発生から首相が自民党総裁に就任する24年9月までに、何度福島県の被災地を訪ねたかと質問した。そして首相が「3回ぐらいだ」と答えると、早速こう決め付けた。
だが、首相はマスメディアに宣伝はしていないものの、震災後にたびたび被災地に足を運んでいる。
例えば、震災発生間もない3月26日には支援物資を積んだトラックで福島県南相馬市、相馬市、新地町、福島市の避難所を訪問している。4月8日にはやはりトラックで宮城県仙台市、亘理町、山元町の避難所計8カ所、5月30日には岩手県盛岡市と宮古市の避難所、仮設住宅など、党総裁就任までに計10回ほど被災3県を訪ねている。
福島県が地元の玄葉氏は、それでも足りないと考えたのかもしれない。ならばまず鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦の民主党政権の3代の首相が退任後、どれだけ被災地で活動してきたかの実績を示してほしかった。さぞや足しげく被災地に通い、復旧・復興に尽くしていることだろう。
もっとも、福島第1原発事故で全村避難を強いられた福島県飯舘村の菅野典雄村長は菅氏が退任後、四国霊場八十八カ所巡りを再開したことに対し、こう憤っていた。
「菅さんよ、首相を終えたならお遍路じゃなく、被災地の仮設住宅を歩くのが普通じゃないか」
3代の首相と同様、玄葉氏もブーメラン投げの名手となる資質を十分備えているようだ。(阿比留瑠比)
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28日の衆院予算委員会で民主党の玄葉前外相が、安倍首相のTPPの例外事項を示唆した共同声明を出したが、国内向けのパフォーマンスだと批判。
例外事項を認めることは「当たり前の事」だ、民主党政権時代からそうなっていたと大見得を切った玄葉議員に対し・・・
安倍首相
「いま『当たり前の事』とか仰ったけども、それだったら民主党政権時代に文書化すればよかったじゃないですか。外交交渉において『いくらでも出来た』と言っても出来なかったじゃないですか。だったらなぜ首脳会談の時に作らなかったんですか?政治は結果なんですよ。出してない結果に対して、後で出した人に対して『そんなの俺達だって出来た』と言ったって(思わず失笑する安倍首相)、それは、なかなか世の中には私は通らないではないかと」
まことに痛快な答弁である。
安倍首相の自信のほどがうかがわれる。
玄葉議員はバカにされたことも気付かぬフリをして、民主党政権時代に日米関係は一時「ゆらいだ」が、その後正常化したと自画自賛して・・・
玄葉
「アメリカからすれば(安倍政権は)野田政権の延長線上ということだ」
と我田引水(笑)
玄葉
「何が言いたかったかというと、安倍総理の発言を聞いていると、なんかねえ、単純なレッテル貼り、あるいはパフォーマンス。そういうのがねえ、私は非常に気になります。もしね、そういうことをこれからも続けるってことであれば、私は今後はですね、えー、厳しく追及していきたいと思います。そういう事を申し上げて私の質問を終わります」
民主党の凋落ぶりの理由がよくわかるような質疑応答であった。
安倍首相の被災地視察が少ないと批判したのもブーメランとなって民主党に返ってきた。
もはや民主党はかつての野党時代よりさらに劣悪化し、これでは来るべき参院選でも有権者は一顧だにしないであろう。
南無阿弥陀仏♪
産経ニュース(2013/03/01)
玄葉氏よ、お前もか ブーメランの「お家芸」継承
民主党は以前から、放った言葉が必ず自分に戻ってきて突き刺さる「ブーメラン政党」といわれてきた。28日の衆院予算委員会での質疑を通し、党の次代を担う玄葉光一郎前外相もその「お家芸」をきちんと継承していることが得心できた。
玄葉氏は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について、オバマ米大統領との会談で関税撤廃に事実上「例外」を認める共同声明を文書でまとめた安倍晋三首相にこう迫った。
「当たり前のことで国内向けのパフォーマンスだ。明示的に文書にしたわけではないが、すでに昨年4月に私と米通商代表部(USTR)のカーク代表との間で、関税は交渉の中で決まっていくと確認している」
これに対し、首相はあきれた様子でこう返した。
「だったら民主党政権時代に文書にすればよかったではないか。政治は結果だ。『そんなの俺たちだってできた』と言っても世の中に通らない」
外交交渉は往々にして「言った、言わない」の水掛け論に陥りがちだからこそ、文書化の意義は大きいはずだ。玄葉氏の交渉相手のカーク代表より、オバマ大統領の言葉が重い意味を持つのは論をまたない。玄葉氏がいくら言い募っても、負け惜しみにしか聞こえない。
また、玄葉氏は平成23年3月の東日本大震災発生から首相が自民党総裁に就任する24年9月までに、何度福島県の被災地を訪ねたかと質問した。そして首相が「3回ぐらいだ」と答えると、早速こう決め付けた。
だが、首相はマスメディアに宣伝はしていないものの、震災後にたびたび被災地に足を運んでいる。
例えば、震災発生間もない3月26日には支援物資を積んだトラックで福島県南相馬市、相馬市、新地町、福島市の避難所を訪問している。4月8日にはやはりトラックで宮城県仙台市、亘理町、山元町の避難所計8カ所、5月30日には岩手県盛岡市と宮古市の避難所、仮設住宅など、党総裁就任までに計10回ほど被災3県を訪ねている。
福島県が地元の玄葉氏は、それでも足りないと考えたのかもしれない。ならばまず鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦の民主党政権の3代の首相が退任後、どれだけ被災地で活動してきたかの実績を示してほしかった。さぞや足しげく被災地に通い、復旧・復興に尽くしていることだろう。
もっとも、福島第1原発事故で全村避難を強いられた福島県飯舘村の菅野典雄村長は菅氏が退任後、四国霊場八十八カ所巡りを再開したことに対し、こう憤っていた。
「菅さんよ、首相を終えたならお遍路じゃなく、被災地の仮設住宅を歩くのが普通じゃないか」
3代の首相と同様、玄葉氏もブーメラン投げの名手となる資質を十分備えているようだ。(阿比留瑠比)
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2013.03.01 (Fri)
マスコミは報復を恐れていると日下公人氏
参院選まで焦るべからず
いまのところ、景気の好転と高い支持率を背景に、安倍首相が余裕のある、自信に満ちた政治が行われている。
予算委員会で野党が立ち向かっても歯が立たない。
「蟷螂の斧」と言うべきか、「風車に挑むドンキホーテ」というべきか。
いやいやそれほどリリカルな風景ではなく、安倍首相に挑戦して無様に打ちひしがれる民主党議員の哀れな姿である。
日下公人氏は雑誌「WILL」4月号で、マスコミがよく取り上げるでアベノミクスが話題になっているが、「それは自分たちがこれまでしたことの失敗を隠そうといているためではないか」と辛辣なことを言っている。
「失敗とは『政権交代』『日中友好親善』『政治主導』『人権尊重』とかを過度に礼賛したことだが、安倍叩きの失敗も含まれる。つまり、安倍首相の再登場が最大の失敗で、何かマスコミに報復が来るのではないかと恐れて再度、イメージダウンを図っている」
阿比留瑠比記者を擁する産経新聞以外のマスコミには当てはまることであり、安倍氏の強力な支持者の一人である日下氏としては当然の考察である。
ただ、日下氏はアベノミクスの第三の矢である「成長戦略」が掛けていると指摘し、それには「財政出動」や「金融出動」よりも「民間出動」だという。
「民間出動」を刺激するための金融緩和だと思うのだが。
近著「日本精神の復活 2013年、『世界の崩壊』に備えよ!」は真に含蓄の深い書物であり、副題「安倍首相が『日本の自立』』と『世界の再生を果たす』」が示すように安倍支援を展開している。
ただ「ケインズ一派が退場すると、日本型経済(Ponko注: 人情や道徳が入っている)が創設される日は近い」と一歩先を見ているようで・・・
「市場の失敗より行政の失敗の方が罪は重い筈である。この問題を素通りしての『公共事業』拡大論を唱える人には、賛成できない」
と公共事業の拡大を危惧しているかに見える。
そして・・・
「経済に偏ってアベノミクス論をムリヤリつくるより、「強い日本を取り戻そう」のほうを議論したいものである」
と同誌の「蒟蒻問答」の久保紘之氏の書生論に近い結びの言葉を述べている。
安倍首相への期待の大きい事は分かるが、しかしここはあまり焦らないで、参院選の結果まで待ちたいものである。
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いまのところ、景気の好転と高い支持率を背景に、安倍首相が余裕のある、自信に満ちた政治が行われている。
予算委員会で野党が立ち向かっても歯が立たない。
「蟷螂の斧」と言うべきか、「風車に挑むドンキホーテ」というべきか。
いやいやそれほどリリカルな風景ではなく、安倍首相に挑戦して無様に打ちひしがれる民主党議員の哀れな姿である。
日下公人氏は雑誌「WILL」4月号で、マスコミがよく取り上げるでアベノミクスが話題になっているが、「それは自分たちがこれまでしたことの失敗を隠そうといているためではないか」と辛辣なことを言っている。
「失敗とは『政権交代』『日中友好親善』『政治主導』『人権尊重』とかを過度に礼賛したことだが、安倍叩きの失敗も含まれる。つまり、安倍首相の再登場が最大の失敗で、何かマスコミに報復が来るのではないかと恐れて再度、イメージダウンを図っている」
阿比留瑠比記者を擁する産経新聞以外のマスコミには当てはまることであり、安倍氏の強力な支持者の一人である日下氏としては当然の考察である。
ただ、日下氏はアベノミクスの第三の矢である「成長戦略」が掛けていると指摘し、それには「財政出動」や「金融出動」よりも「民間出動」だという。
「民間出動」を刺激するための金融緩和だと思うのだが。
近著「日本精神の復活 2013年、『世界の崩壊』に備えよ!」は真に含蓄の深い書物であり、副題「安倍首相が『日本の自立』』と『世界の再生を果たす』」が示すように安倍支援を展開している。
ただ「ケインズ一派が退場すると、日本型経済(Ponko注: 人情や道徳が入っている)が創設される日は近い」と一歩先を見ているようで・・・
「市場の失敗より行政の失敗の方が罪は重い筈である。この問題を素通りしての『公共事業』拡大論を唱える人には、賛成できない」
と公共事業の拡大を危惧しているかに見える。
そして・・・
「経済に偏ってアベノミクス論をムリヤリつくるより、「強い日本を取り戻そう」のほうを議論したいものである」
と同誌の「蒟蒻問答」の久保紘之氏の書生論に近い結びの言葉を述べている。
安倍首相への期待の大きい事は分かるが、しかしここはあまり焦らないで、参院選の結果まで待ちたいものである。
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