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2012.03.26 (Mon)


原発存廃を国民投票で決める愚

東電の稼働原発ゼロに

26日、柏崎刈羽原発が定期検査のために停止し、東電の原発は全部停止した。今や残っているのは北海道電力の一基だけ。それも5月には停止し、日本の全ての原発が停止する。
反原発・脱原発派には嬉しい話だろうが、停電と電力の値上げで日本の中小企業は完全にアウトになる。
日本の経済はある意味中小企業が支えているのである。町工場が消えれば、技術立国日本が危うい。
こういう時にこそ政治主導で早期の原発再稼働に踏み切るべきである。

それを橋下大阪市長は「国民投票で決めろ」という(25日フジテレビ「新報道2001」)。
反対である。
何も判断できないB層は結果を想像できずに感情的になって原発の再稼働を許すまい。
B層とはB級グルメ、B級映画と言われるように、一級品ではない。
近代大衆社会はB層社会であり、「マスコミ報道に流されやすい主婦・老人・低学歴の若者」を指す(的菜 収)
B層と言うと自らを高みに置いての上から目線かといわれかも知れないが、Ponkoは自らを半覚醒のAB層に位置付けている。
マスコミの嘘は嗅覚で嗅ぎつけるが、かといって学識のある知識人ではない。

それはさておき、大衆社会に原発イエスかノーかと問う事は危険である。それは民主主義の怖さだ。
A層のエリートが国民をリードしていけばいいのだ。
B層は理念、イデオロギーを掲げた集団に盲目的にしがみつくと言う。
今、マスコミが囃し立てる橋下維新塾に対するB層の反応が怖い。
民主党の現金給付のバラマキマニフェストに騙された国民は、今度は「改革」に騙されたがっている。

今、読んでいる「売国奴に告ぐ!」は中野剛志、三橋貴明両氏の対談で、「TPPも財政再建も橋下維新も!『改革』で日本を滅ぼす者たちの正体を暴く」と腰オビにある(近日中にご紹介の予定)。

橋下維新の会については暫くお手並み拝見という所だが、橋下氏の中央政界進出の是非を問う世論調査で、大阪の過半数は期待しないとし、東京の過半数が期待するという結果が出たのは面白い。
大阪人の心としては、国会進出の前に大阪を何とかしてくれということであろうし、東京人としては大阪よりも国を何とかしてくれと欲をかいているためか。
いずれにしても、政府は粛々として原発再稼働の手立てを講ずるべきである。


産経新聞(2012/3/26 一面トップ)
夏の電力不足最大13%超
柏崎刈羽、定検いり 国内稼動原発ゼロに

 東京電力は26日未明、定期検査のため、柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)の6号機(135万6千キロワット)を停止する。
東電の保有原発17基が停止するのは、原発設備のデータ改竄問題を受けた平成15年春以来。東電は原発なしで今夏の電力需給を乗り切る計画だが、最大13%超の電力不足になる可能性もある。国内54基のうち、稼働中は北海道電力泊原発3号機の1基だけになるが、5月初めまでには定期検査入りの予定で、国内の全原発が停止する。
 東電は25日午後2時から、柏崎刈羽6号機の原子炉に核分裂を抑制する制御棒を注入し、徐々に出力を下げ始めた。26日午前0時に発電をストップ、同1時半すぎに原子炉を停止する。東京・内幸町の東電本店の中央給電指令所と柏崎刈羽原発内では、25日深夜から翌未明にかけ、6号機の出力表示が「0」になる状況を報道陣に公開。定期検査は、約2カ月半で終了する見込み。
 東電の西沢俊夫社長は同日、「当面は安定供給は確保できる見通しだが、無理のない範囲で節電へのご協力をお願いしたい」とコメントした。また、福島第1原発事故後も柏崎刈羽の稼働を継続できたことに感謝の気持ちを伝えた上で、「(地震や津波対策など)安全性・信頼性向上に向けたり組みを着実に進める」として、将来の再稼働に意欲を示した。
 定期検査では、原子炉内の燃料計872体のうち211体を取り換え、津波対策としてケーブルの交換なども行う。福島第1原発の水素爆発事故を踏まえ、原子炉建屋の上部に換気設備も設置する。
 原発は13カ月ごとの定期検査が義務づけられ、東電は6号機も通常と同じ作業期間を予定しているが、再稼働時期は「未定」だ。
 東電は柏崎刈羽原発の1、7号機に関し、再稼働の条件になるストレステスト(耐性検査)の1次評価を提出したが、計239カ所の誤りが見つかり、再提出を求められた。枝野幸男経済産業相は「(東電に原発運営能力は)現時点ではない」との立場を崩さず、新潟県の泉田裕彦知事も再稼働には厳しい見方だ。
 政府のエネルギー・環境会議が昨秋まとめた東電管内の電力需給見通しでは、猛暑だった一昨年夏並みの需要(約6千万キロワット)が生じれば、供給力(5193万キロワット)に対し、13.4%の電力不足が生じる。


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