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2012.01.27 (Fri)


度し難き国、中国・韓国・北朝鮮

度し難き国WILL3月号縮小版


WILL3月号の総力大特集は「度し難き国、中国、韓国、北朝鮮」と題して、この反日近隣3国に焦点を当てて、国民に警鐘を鳴らしている。

冒頭の新連載「朝四暮三」(加地伸行立命館大学教授)は社会保障の基本的観念を説いて秀逸である。
そもそも社会保障とは、国に何かを保障してもらうものではなくて、不特定多数が互いに助け合うために醵金して基金を作るである。自分の醵金で誰かが救われることに意義を認め、自分は基金の世話にならず、自力で生きることに幸せを感じる。補助金を得た人は感謝し、得た補助金の範囲で対処する。西洋のキリスト教の思想らしいが、日本では特定少数の頼母子講があった。日本の学者や評論家は特定少数という前提を忘れ、頼母子講の損得論理で不特定多数による社会保障を論じていると批判している。

永田町コンフィデンシャル(九段靖之介)

野田政権は増税路線まっしぐら。総崩れになったマニフェスト違反の、いわば総仕上げだ。大手マスコミも「増税やむなし」の論調で、世論調査もそれに引きずられている。

民主党は予算の組み替えで16兆円捻り出すと公約して政権を取った。鳴り物入りで始めた事業仕分けも結果は7000億円で、16兆円に遠く及ばない。

(野田首相は)増税法案を通しておいて、おあとは次期政権に丸投げして、自分では国民の審判を受けるつもりがない構えだ。ナニが不退転の決意だ。

今回、大手マスコミが賛成にまわる理由がわからない。財務省の走狗となった野田は、もはや亡国の宰相と呼ぶしかない


正に正論である。
高橋洋一氏も増税不要論を取り上げ、「役人のヘソクリ650兆円を吐き出せ」と言う。

蒟蒻問答(堤 堯vs久保紘之)
野田に任せたら日本はハルマゲドンだ


対談の本筋ではないが、オリンパス騒動のウッドフォード元社長は正義の味方だと思ったら、アメリカ司法と議会を巻き込んでオリンパスを乗っ取ろうとしたとんでもない奴らしい。知らなんだ。

両者はメディアが韓国映画やドラマを垂れ流しにしていることに辟易とし、放映権が安いからだけではなくて目に見えない力が背後にあるのではないかと言う。心あるものは誰しもそう思っている。

韓国は「恨と怨の文化」


「野田は李明博と会談した時に、慰安婦像の撤去を要求した。対して李明博は、『日本政府が慰安婦問題にもう少し関心を見せてくれれば起こらなかった。誠意のある措置がなければ第二、第三の像が建つ』と返している。野田はこう言い返せばよかったんだ。
『どうぞ、どうぞ、いくらでも増やしてください。自国の女性が他国の軍隊の慰安婦になった、ということを誇示するなんて、国の恥をわざわざ世界に示すことになりませんか』」

久保
「いや堤さんそれは韓国には通じませんよ。だって、日本は「恥の文化」だけど、韓国は恥ではなく「恨と怨の文化」ですから恥ずかしいどころか、「〈怨〉は他人に向けられる。メラメラと然える炎.<怨>は自分の心に沈殿する。ヒラヒラと積もる雪』(李御寧『恨の文化論』学生社)となり、民族のDNAに蓄積されていく。それだけに始末が悪いんですよ」


「なるほど、それが韓流か。その感覚の違いは大きいな」


中国と並んで韓国は異形の国である。

この両氏に小泉元首相と共に「アメリカ金融資本のポチ」と酷評された竹中平蔵氏が「消費税増税は必要ありません」と書いているのは面白い。

「デフレ・超円高の元凶は日銀だ」(岩田規久男学習院大学教授)は京都の御公家さんのような日銀の白川総裁を「確信犯」と断定している。
経済の素人でもなぜ日銀がデフレを容認して何も手を打たないのか理解できない。

経済と言えば、いまブログでも圧倒的な人気の三橋貴明氏の連載「生き抜く経済学」が今月号から始まった。

「野田佳彦首相は復興増税や消費税増税の必要性を訴える際に、『将来世代にツケを残さない』というフレーズを多用する。現実には、深刻なデフレに苦しめられている現在の日本において増税を強行することこそが『将来す世代にツケを残す』行為そのものなのだ

許容範囲内のインフレ率になるまで、日銀は通貨量を増やし、政府が国債発行や財政出動で需要を拡大せよといういつもの持論を分かりやすい図解で説明している。

連載と言えば、今月号が二回目の「誰が『南京大虐殺』を捏造したか」(古荘光一)は広い視点から捏造を捉えていて今後の展開が楽しみである。

話はガラリと変わって、「脱北日本人妻が激白 北朝鮮、地獄の40年」(斉藤博子)は生々しい北朝鮮の実情を伝える。芋づる式の日本への不法入国のカラクリも。
拉致被害者の奪還は一日でも早くしなければと切に思う。


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2012.01.20 (Fri)


芥川賞と柳生十兵衛

芥川賞の記者会見の記事をググっていたらサンスポが「もらってやるとは何様だ」と怒っている記事を読んで笑ってしまった。
小説家は市井の一般人とは違うのだから、社会人並みのエチケットを要求すること自体がナンセンスである。
ましてや、彼の生い立ちからすれば、「一人の大人としての立派な態度」を求める方が無理である。
人を殺めたり傷つけたりしない限り、ゲイジュツ家は特殊な人間だとして奇矯な行為は大目に見るべきである。
小説家は作品で評価すべきであり、生活態度で評価しても始まらない。

記者は「受賞作を読む気になれない」と書いているが、Ponkoは逆にどんな小説か読みたくなった。

「一体この人は何様なのか」と言いたいのはむしろ最近の野田首相であろう。
隻眼の剣士・柳生十兵衛じゃあるまいし、眼帯して「増税に政治生命を懸ける」とか「(野党が)この法案を潰したらどうなるかよく考えてもらう手法を取る」とか党内の一致も閣議決定もしない内から力(りき)んでいるのは正気の沙汰ではない。
この野田首相を「気迫が出て来た」「自民党は逆に追い込まれた」と絶賛する岩見隆夫コメンテーターは官房機密費を貰っているのではないかと思うほどの民主党贔屓になっている。

最近のテレビ番組は増税に関する与野党の政局解説にうつつを抜かし、民主党が増税しないと言っていたことをすっかり忘れている。いや忘れさせようとしている。


サンスポ(2012/1/19)
【甘口辛口】「もらってやる」 一体この人は何様なのか

 一体この人は何様なのか、とテレビのニュースで感じた人も多かったろう。『共喰い』で、過去4度落選した芥川賞を受賞した田中慎弥さんの終始とんがらかった会見である。女優シャーリー・マクレーンがアカデミー賞に何度もノミネートされて受賞し「私がもらって当然」と話したことを引用し、「大体そういう感じ」と感想を述べた。
 報道陣から爆笑が起き、後は和気あいあいの会見かと思った。しかし、田中さんは選考委員の石原慎太郎都知事が「バカみたいな作品ばかり」と酷評したことが頭にきていたらしい。「(受賞を)断って(石原氏が)倒れたら都政が混乱する。都知事閣下と都民各位のためにもらってやる」。
 本人は冗談のつもりかもしれないが、ニコリともせずにいうから聞く方はそうとらない。感じたのは違和感だけだ。作家としては非の打ち所がないかもしれないが、こんなおめでたい席で終始不機嫌そのものだったのは、一人の大人として立派な態度とはとても言えない。私憤は別の所で晴らすべきだった。 
 かつて大御所たちが受賞者に名を連ねた芥川賞作品は、読まないと世間から遅れる、といった一種の“義務感”もあって多くの人が読んだものだ。しかし、本離れも進むこの忙しい時代、よほどのインパクトがないと世間の話題にもならない。前回の受賞者が誰だったかも覚えている人はごく少数だろう。
 ましてやこんな会見を見てしまうと、人はどうあれ筆者は受賞作を読む気は起きない。表現をセールスするのが作家で、書くときはそれこそ一語一語に心血を注ぐのだろうが、しゃべる方も、もっと神経を使わないと損するのではと老婆心ながら思う。 (今村忠)


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2012.01.20 (Fri)


芥川賞、貰っといてやる

石原都知事は選考委員を辞退

石原都知事は芥川賞候補作品を「バカみたいな作品ばかり」とけなした。
「自分の人生を反映しようなリアリティがない」というのがその理由だが、私小説じゃあるまいし、自分の人生を反映させて書くのだけが小説家ではない。
Ponkoは石原氏の「太陽の季節」も文章が稚拙で「障子破り」を除いてもバカみたいな作品だと当時思った。(今でも文章力は疑問だ)
むしろ大江健三郎氏の初期の作品の方を評価していた。
(その後の大江氏の政治的な発言は「バカみたい」ではある)

それはともかく、芥川賞を「もらっといてやる」といった田中慎弥氏も特異な人物だ。
幼い時父親を無くし、母親の腕ひとつで育てられた彼は、アルバイトも含めて働いたことも無く、毎日ただひたすら小説を書いていた。
通常の社会人の枠をはみ出ている。その常軌を逸した発言も、実は受賞の喜びの裏返しかもしれない。
そのくらいの屈折した心理を持たなければ小説は書けないだろう。
記者との型破りの対話が面白いのでテレビを見損じた方のためにご紹介する。

田中氏は「バカみたいな作品」と石原氏にけなされた事を根に持って、「都知事と都民のためにもらっといてやる」と喧嘩を売った。
一方、都知事は今回で芥川賞の選考委員を辞退した。田中氏の作品はいいと言っていたような気がする。
なにか、田中氏の挑発に石原氏が切れて辞めたような形になっているが、関係はないだろう。
石原氏には文化的な活動にかかわるよりは、今の日本の政治を何とかして欲しいものだ。

先日、「沖縄人はたかりの名人」と言ったとしてクビになったケビン・メア氏との対談で、「米軍は台湾に海兵隊を置くらしい」と言っていた。
これが事実だとしたら台湾にとっても日本にとっても大変結構なことだ。馬英九政権への牽制にもなる。
日本が沖縄でモタモタしているのでアメリカも業を煮やしたのではないか。


産経ニュース(2012/01/17)
芥川賞「もらっといてやる」田中慎弥さん受賞会見

 「共喰(ともぐ)い」で芥川賞を受賞した田中慎弥さん(39)は、ジャケットに紺のタイ、デニムパンツという服装。5度目のノミネートを経ての受賞だったが、その顔に笑みはなく、浮かない表情で会見場に登場。脱力したような、斜に構えたような態度で席についた。

 --まず一言
 「確か、(米女優の)シャーリー・マクレーンが何度もアカデミー賞にノミネートされた末にようやく取ったとき、『私がもらって当然だと思う』と言ってたらしいが、だいたいそういう感じです」
 《会場、爆笑》
 「4回も落とされたので、断るのが礼儀といえば礼儀。でも私は礼儀を知らないので、(芥川賞を)もらうことにした。断って、気の小さい選考委員-都知事が倒れて都政が混乱してはいけないので。都知事閣下と都民各位のために、もらっといてやる。もう、とっとと終わりましょうよ」
《体をひねって嫌がる田中さん》

 --今回は東京ではなく地方在住の作家の受賞が目立つが
 「感想はありません」
 --他の受賞作については
 「読んでないのでわかりません」
 --5度目の候補で受賞したことについて
 「1回目で受賞するのが一番いいんで。5回目だとまぬけです。もうやめましょうよ」
 --田中さんは「自分は働いたことがない、働いたら負けだ」と以前話していましたが、いま仕事の見つからないニートの方に一言あれば
 「人によって状況が違うので他の人に言うことはありません。私は本を読んで小説を書いて、小説家になっただけです」
 --田中さんは携帯を持っていないが、今日はどのようなかたちで受賞の報を受けたのか
 「都内の飲み屋で待っていました。プリぺイド方式の携帯を編集者が持ってきて、(受賞の報を)受けました」
 --どなたかに知らせましたか
 「母に」
 --お母さまは何と?
 「『良かったね、おめでとう』だけです」
 --文学振興会から受賞の報を受けたとき、どう返事したのですか
 「ちょうだいします、と」
 --今回の受賞を受けて、心境の変化はありますか
 「気持ちの変化はありません。私には意欲がありません」
 --故郷・下関への思いを教えてください
 「非常に乾いた街です」
 --受賞によって下関を離れるとか、書くスタイルは変わりませんか
 「今までどおりです」
 --シャーリー・マクレーンと同じく受賞は「当然だ」ということですが、当然とは?
 「当然だから当然です」
 --選考委員の石原慎太郎氏に一言
 「おじいちゃん新党結成に向けていそしんでいただければ」
 --地元の恩師の方からもお祝いの声が寄せられています
 「それは嘘ですね、私は教師に嫌われていたわけですから」
 --不機嫌なのはなぜ?
 「とにかくやめましょうよ。私は円城さんのように丁寧にできないので」
 --今日はお酒は飲んできたんですか
 「ワイン2杯くらいです」
 --たくさんの人の前で話すのは嫌いなのですか
 「こんな場所で話すのが好きな人はいないでしょう。政治家じゃないんだから」
 --最近講演などもされているそうですが
 「それは、ギャラが出るんで」

 《終始、不機嫌な様子の田中さんだが、過激な発言に会場は時折、苦い笑いに包まれた。果たして芝居なのか、本心なのか…》


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2012.01.17 (Tue)


自民党を恫喝したノダ首相

自民党よ怒れ! 国民も怒れ!

「猪突猛進」という言葉がある。
今の野田首相はまさしくこれであり、「税と社会福祉の一体改革」に向かってただただ我武者羅に猛進しようとしている。
日本経済を建て直そうとか、敵意をむき出しにしている近隣反日諸国に対して国益を守ろうという考えはさらさらなく、素人の防衛大臣を任命して事足れりとしている。
この一点突破主義は日本を危機に追い込む。

「ネバーX4 ギブアップ」とか「不退転の覚悟」とか「政治家の集大成」とか威勢のいい言葉を使うのがリーダーシップだと勘違いしているのではないか。
こんな言葉を繰り返されると、国民もいささか白けて来る。
一人で粋がっているが、反主流派の小沢一郎一派(あえてグループとは言わない)との内部闘争に決着をつけてから言ってくれと言いたくなる。

第一、野田首相が繰り返すチャーチル首相の演説「ネバーx4 ギブアップ」は本当は「ネバー・ギブイン(決して屈服しない)」だったというではないか(阿比留瑠比記者 産経新聞1月17日付一面)

野田首相
「不毛な政局談議はやめ大局に立って奉仕することが求められている。崖っぷちにいるのは民主党ではない、日本と国民だ」


民主党政権になったために日本と国民が崖っぷちにいるのに、よくぞこんな事が言えたもんだ。
今や民主党こそ崖っぷちではないか


野田
「不毛な政局談議はやめ大局に立って奉仕することが求められている。崖っぷちにいるのは民主党ではない、日本と国民だ

民主党のお蔭で日本と国民が崖っぷちにいるのに、よくぞこんな事が言えたもんだ。
民主党こそ崖っぷちではないか。


野田首相
「政治全体の責任が問われているときに、与党だ、野党だとの言い訳は通じない」


と言うに及んでは、いよいよ豚八戒(ちょこはっかい)はトチ狂ったのではないか。
与党も野党もないとは抱きつき戦術そのものである。

野田
「解散しろという野党には、やり抜くべきことをやって民意を問うとはっきり宣言したい」


とは話が逆である。
民意を問うてから増税であろう。
消費増税を決めてから総選挙するというが、総選挙では民主党は惨敗するのは明らかだ。
とすると増税を実施するのは自民党か。
野田首相も随分無責任な男だ。

野田
「どうしても理解してもらえない場合は、法案を参院へ送って、野党にもう一度、この法案を潰したらどうなるかをよく考えてもらう手法も、時には採用していく」


自民党が10%増税を謳ったことを逆手にとって自民党を恫喝している。
責任転嫁である。
産経新聞とFNNの世論調査の結果も「85.5%が与野党協議に応じるべきだ」という。
どういう設問をしたか知らないが、与野党の密談ではなくて堂々と国会で審議すべきだろう。
民主党内の意見も割れているのに、与野党協議してもまったく意味はない。

反日マスコミは自民党に責任の矛先を向けようとしている。
愚民もそれに騙されつつある。
自民党よ、豚八戒ごときに恫喝されて黙っているのか。
もっと怒って民主党政権を押し潰せ。
それが出来ない自民党などに用はない。

【付記】この記事を書いた後、大島自民党副総裁が「恫喝発言は許さない」と怒ったことを知った。
大島氏は「顔が怖い」などと同じ自民党議員に揶揄されているが、Ponkoは一定の評価をしている


産経ニュース(2012/1/17)
恫喝発言許せない」と自民・大島副総裁 
野田首相の解散示唆発言に

自民党の大島理森副総裁は17日午前、野田佳彦首相が16日の民主党大会で、消費税増税関連法案の審議次第では衆院解散に踏み切る考えをにじませて野党を牽制したことについて「法案もまだ提出していない段階で、他の政党や国民に向かって恫喝する発言は許せない」と強く批判した。
 その上で大島氏は「国会の議論はいらない、なんでも私の話を聞けと言うのは、憲政の大道でもなければ常道でもない。さもなくば解散だというなら、堂々とその解散をおやりになったらいい。(首相の)底が見えた感じだ」と述べた。


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2012.01.16 (Mon)


問題だらけの野田改造内閣

素人やリサイクルでは国が持たぬ

就任直後「私は防衛の素人だ」と言った一川保夫前防衛相は、みずからそれを証明して問責決議を受け、更迭された。
自民党の河野太郎議員は「問責決議は子供の喧嘩」と自分の所属する自民党を批判しているが、国にとって害こそあれ何等の益ももたらさない不適切な大臣を国会で追及するのは野党の責務である。けっして「子供の喧嘩」ではない。
ましてやそれが国の防衛を預かる大臣なら尚更のことである。

そして今度は田中真紀子議員のご亭主である田中直紀氏が防衛相になった。
「君子豹変す」「不退転の覚悟」「政治家の集大成」と大見得を切ったドゼウ野田に一部の報道は「いよいよ反増税の小沢グループを一掃か」と色めいたが、何のことは無い、蓋を開ければ小沢派の田中氏が防衛相になっていた。
田中真紀子と小沢一郎の関係を分断する作戦だという見方があるが、それは深読みのし過ぎだろう。


産経新聞(2012/01/16)
田中防衛相、NHK番組でいきなり迷走

 田中直紀防衛相は15日のNHK番組で、自衛隊の海外での武器使用基準緩和と「武器輸出三原則」緩和を混同するなど安全保障に関する「素人」ぶりを露呈した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題でも、日米協議の内容を暴露しただけでなく、代替施設を年内に着工したいとの考えを表明。政府高官が着工時期に言及したのは初めてだが、番組後「そこまでは難しい」と直ちに軌道修正した。野田佳彦首相は15日夜の経済人との会食で、田中氏の起用を含む今回の内閣改造について「まさに考えられるベストの布陣だ」と胸を張ったが、24日召集の通常国会で野党側から追及されるのは必至だ。(以下略)


連立政権を組む国民新党の下地幹郎幹事長は岡田克也副総理を「野党とのパイプは無い」、田中直紀防衛相を「適材ではない」と批判。
内側からこんな声が聞こえるようでは新内閣もお先が知れている。


同上(2012/01/15)  
野党とのパイプ「期待薄」岡田副総理で下地氏

 国民新党の下地幹郎幹事長は14日、消費税増税に向けた与野党協議をめぐり、岡田克也副総理に野党とのパイプ役を期待する声があることについて「岡田氏が民主党幹事長だったときには与野党が菅直人首相の交代で一致していたが、今は違う。新しいパイプをつくらないと難しい」との認識を示した。広島市内の講演で語った。
 田中直紀防衛相の起用についても「防衛問題を考えているような人ではなく、適材適所とは言えない」と批判。米軍普天間飛行場移設問題を念頭に「一から教えなくていい人を据えるべきだった。米政府に『初めまして』という人では駄目だ」と述べた。


過去のブログ記事でも取り上げたが、国対委員長になった城島光力氏は好き嫌いで言えば嫌いである。
その顔つきと喋り方が胡散臭い。Ponkoの直感は大体当たる。
自民党の石原伸晃幹事長も「(城島国対委員長は)自民党の議員の誰とも親交が無い」と失笑していた。
国対委員長は互いに腹を割って話し合う関係で無ければ物事は進まない。
野党とのパイプが細く、根回しが下手で交渉力の無かった平野博文国対委員長は玉突きで東日本大震災復興対策担当大臣にリサイクル。
民主党の人材不足を絵に描いたようだ。
問題だらけの野田内閣新体制。
24日から始まる通常国会ではスタートから波乱が予想される。

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2012.01.15 (Sun)


櫻井よしこさんは変節したか?

櫻井よしこさんの産経新聞(1月12日付)の「野田首相に申す」が物議を醸している。
真正保守かと思ったらTPPを推進する野田首相にエールを送っているのはケシカランというのである。
チャネル桜の水島聡社長は悲しいが櫻井さんとは決別の時だと激しく怒っている。

確かにPonkoもあの記事を読んだときには違和感を覚えた。
ISD条項を理由にTPPに反対するのは感情的だと決めつけるのは如何なものかと。
櫻井さんは今はどうか知らないが、かつては住基ネットを個人情報を国が管理する国民総背番号制度だと反対していたことにも違和感を抱いていた。

TPPに賛成するのは、中国を警戒するあまり米国との連携を意識し過ぎるのではないか、櫻井さんはマクロ経済についてはやや音痴ではないかと取り敢えずは好意的に解釈している。

「武器輸出三原則」の緩和について、「自民党では出来なかったことを民主党がやった」と民主党を評価しているのは正しい。
Ponkoも先の記事で「怪我の功名」「瓢箪から駒」と半ば揶揄しつつ緩和について賛成している。
しかし、水島社長はアメリカに脅かされて「武器輸出三原則」を緩和したのだと断言している。
読売新聞に取り込まれたという辺りは不勉強でよく分からない。

櫻井よしこさんらに失望する声は多く、悪しざまに批判する者もいる。
しかし、ここで内輪もめしていては保守は弱体化するばかりである。
親米保守か反米保守かなどという安易なレッテル張りは止めて、アメリカとはつかず離れず大人の対応で国力を蓄えて行くのが賢明な道ではないのか。
櫻井さんが女系天皇に導く「女性宮家創設」は間違いだと指摘し、民主党を批判しているのも正しい。
いま櫻井さんに見切りを付けるのは尚早である。
もうしばらく様子を見てからでも遅くはないのではないか。


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野田首相に申す 「党内融和の束縛脱せよ」櫻井よしこ
>http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120112/plc12011203080003-n1.htm

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2012.01.14 (Sat)


民主党は分裂せよ

産経新聞の高橋昌之記者が、平易な文章で正論を述べているので、まだお読みでない方のためにやや長いが敢えてご紹介する。
まさしくこれこそ今の政局を正しくとらえ、日本の政治が進むべき道を示していると思う。

高橋記者は民主党政権という「大実験」は失敗に終わったと断じ、綱領の無い民主党は分裂して総選挙を行え、自民党もダメだ、保守の綱領に合わない党員は自民党から出て新しい党を作れ、民主党も自民党も割れて政界再編で国家と国民のための真の保守政党を結成せよという。
ガラガラポンは以前からponkoも夢見ていたが、今この時期をおいては無い。

自民党で「この指とまれ」と言うのは誰だろうか。
安倍晋三元首相を中心として、稲田朋美、有村治子、高市早苗、佐藤ゆかり、森まさ子、山谷えり子、丸川珠代、島尻安伊子、三原じゅん子・・・なぜか女性議員がすぐ頭に浮かぶ。
衛藤晟一、野次将軍の西田昌司なども居る。
自民党から出て行くべきは河野太郎、後藤田正純、古い所では加藤紘一、古賀誠、二階俊博・・・後はもう名前すら忘れてしまった。

野党になるとマスコミへの露出度が極度に低下して、一体何をしているのか分からぬ。
民主党が野党だった頃の方が野党は活発だったような気がするが、それもマスコミの扱い方次第でそう思うだけで、有権者は決して騙されないことだ。


産経ニュース(2012/01/14)
民主党はもはや分裂した方がいい
【高橋昌之のとっておき】

 野田佳彦首相は13日、内閣改造を行って再スタートを切りました。しかし、私は30%台まで落ち込んだ内閣支持率は大きく回復することはないとみています。それはなぜかといえば、国民は単に野田内閣に対してではなく、民主党政権そのものに不信感を抱いているからです。
 民主党政権は平成21年8月の総選挙の結果、政権交代を果たして発足しましたが、それから2年余りたって、民主党政権がマニフェスト(政権公約)のほとんどをほごにし、国民の期待を裏切ってきたからです。
 それで今後、民主党が生まれ変わってきちんと政権運営できればいいですが、私はもはや無理だと判断しています。したがって「政権交代」という名のもとの「民主党」という“大実験”は失敗に終わったのです
 そうである以上、その実験はもうやめて次のステップに早く進んだ方がいい、つまり民主党はもう壊して、政界を再編した方が日本の政治のためだと思います。
 もともと民主党には「綱領」がありません。綱領といっても分かりづらいかもしれませんが、いわば党が目指す「理念と基本政策」のことです。民主党は戦後長く続いてきた自民党一党支配の政治を終わらせて、「政権交代を実現する」ということのみを目標にしてきました。
 そのため、党として、とくに政権を運営するには不可欠な「理念と基本政策」を突き詰めることなく、やってきました。もともと寄せ集め所帯ですから、これらを突き詰めると党が分裂しかねなかったためです。21年の総選挙で示したマニフェスト(政権公約)にしても、党内で突き詰めた議論を行わないまま作ったものです。
 したがって、政権をとってから、そのマニフェストを実現できるはずはありません。実際に高速道路無料化、子ども手当、八ツ場ダムの中止など、主要なマニフェストが撤回に追い込まれています。
 さらには、まもなく始まる通常国会で最大の焦点となる消費税増税についても、野田首相が「不退転の決意」で法案を提出する方針であるのに対し、小沢一郎元代表を中心とするグループは「絶対反対」の立場で、党内の意見は真っ向から対立しています。
 税制、中でも消費税という国政の根幹の問題で、党内がまとまらないというのでは、政権与党の体をなしていません。私は少子高齢化社会への対応や税制の直間比率を是正する観点から、遠くない時期に消費税率は引き上げるべきだと考えています。国民の多くもこれはやむをえないと考えているでしょう。
 ただ、民主党政権に消費税率の引き上げを行う資格はありません。21年の総選挙では「4年間は消費税増税はしない」と公約したのですから。それにもかかわらず、消費税増税をやるというのであれば、もう一度国民の信を問う、つまり衆院を解散して総選挙を行ってからやるべきです。
 しかし、野田政権はあくまで消費税増税法案を通常国会に提出する方針のようです。これをめぐっては、おそらく党内の反対派は徹底抗戦するでしょう。そして法案が提出された場合でも、賛成することはないと思われます。野党各党もほとんどは反対するとみられることから、消費税増税法案が成立することはないでしょう
 野田政権は「不退転の決意で取り組む」といっているのですから、法案が不成立に終わった場合は衆院を解散すべきです。そのときに、民主党は消費税増税賛成派と反対派で分裂することになるのではないでしょうか。
 私はもはや民主党という枠組みは失敗に終わったと判断していますから、消費税増税問題で民主党が分裂するのは、むしろ好ましいことだと思っています。そして衆院解散・総選挙が行われて、自民党も巻き込んで政界を再編成すべきです。
 民主党がダメなことははっきりしましたが、その民主党政権を倒せずにきた自民党もダメです。自民党は一応、保守政党としての「綱領」をもっていますが、その理念にあわない議員は党内に少なからずいます。そういう議員は自民党を離れて新たな党をつくるべきです
 私としてはそうやって民主党も自民党も分裂して、両党の保守系議員が結集することを望みます。もし、それで新たな党が結成されたら、日本の政治を大きく変えることができるでしょうし、国民のかなりの支持を集めるのではないでしょうか。
 消費税増税法案は3月中に国会に提出される見通しですから、おそらく4月から6月の間に衆院解散・総選挙含みの緊迫した場面を迎えることになります。その際、民主党と自民党の保守系議員は決起してもらいたいと思います。党利党略にとらわれず、ひとえに国家、国民のことを考えて行動すべきです。
 かなりの混乱も伴うでしょうが、私は民主党も自民党も理念によって分裂し、保守勢力が結集することに強く期待したいと思います。


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2012.01.13 (Fri)


お笑いの内閣改造

政局以前の党内不一致

野田総理が内閣改造をした。一時的には支持率が上がるだろうが、どうせ一時のカンフル剤、またすぐ下がる。
「適材適所」と豪語した野田総理、今回は「最善・最強の布陣」だそうだ。
よくまあこんな白々しい事をヌケヌケと言えるものだ。

増税反対の小沢一派は、即座に新内閣反対の狼煙を上げている。
与野党の駆け引きをマスコミは「政局」という言葉でネガティブに表現するが、政局以前の民主党内のゴタゴタは何とかならないものか。

今日のワイドショーでは岡田副総理を滅茶苦茶持ち上げている政治評論家が居て驚いた。

フジテレビ「知りたがり」(2012/1/13)
岡田氏、副総理就任へ
"慎重"から一転"受諾のワケ


有馬晴海が、マスコミは岡田氏の本当の姿を正しく伝えていない、国民は知って欲しいと力説していた。
自分のことより国家を案じて身を投じていると大絶賛。
前半はビデオ撮りしていなかったから不正確ではあるが、何か「かぶく」という言葉を使っていた。
歌舞伎の「かぶく」で、原理主義者を讃える褒め言葉のつもりらしい。
次世代の首相候補を育てる気持ちになったのではとレポーター。

別の番組でも、岡田氏が副総理を受ければ野田内閣の次に自分は総理になれないのにと誰か言っていたが、民主党政権が今後も続くとでも本気で思っているのかと笑えた。
政権交代に一役買った反日マスコミはどうしてでも民主党政権を存続させたいらしい。

有馬晴海
「場合によっては、行政改革、公務員の給与の削減、国会議員の定数削減をやって、国民のみなさん消費税を上げさせて下さいと言ったら、もしかしたら小泉さんの郵政改革の時のようになるんじゃないか。そうすれば民主党も安定し、国民からの目も受けるし、若手を育てる期間、野田さんの後に岡田さんがやって行くこともありうる」


首相の盥回しはごめんだと言っていたのはマスコミではなかったか。

有馬
「自民とか民主とかではなくて、国民のみなさんのために消費税を上げ、行政改革するのは岡田さんならやれる


議会制民主主義もへったくれもありゃしない。岡田スーパーマンの盲信である。

テレ朝「ワイド!スクランブル」(同上)

後藤謙次(ジャーナリスト)
「やらせられ改造だという感じがする。城島国対委員長が鍵だ」


二大臣の更迭をやらせられたということか。

田畑 正(テレ朝コメンテーター)
「『禍転じて福となす』で、重量級の岡田さんを取り込んで安定装置にした。野田・岡田・輿石・城島の四人で党内の融和よりも野党との融和で消費税増税の背水の陣だ」


党内がまとまらなくてどうして野党と話し合えるのか誰も言わない。

蓮舫、一川、山岡の三大臣の「引かれ者の小唄」も笑えた。

蓮舫
「不明瞭な支出がないようなガバナンスのあり方を徹底して頂きたいと次の方には引き継ぎをしたいと思っております」


何のことやらわからぬ。

「適材適所」ではなかったと同様に、「最善・最強の布陣」でもなかったと証明される日はそう遠くない。


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2012.01.12 (Thu)


中国バブルの大崩壊が始まった

中国の真実2012中国縮小版

中国の虚像を暴く

近く更迭される山岡賢次国家公安委員長は「ユーロは破綻するんじゃないか。中国のバブルも破裂する可能性がある」と年頭に失言した。

「金融経済の大津波がやってくる時に、政治が混乱していることが一番よくない」とのご宣託だが、政治を混乱させている原因は自分にもあるとは夢にも思っていない痴呆ぶり。

それはさておき、中国の「バブル破裂」はたびたび言われてきたが、いよいよその時が迫ってきたようだ。
中国にたびたび出掛け、定点観察続けている中国通の第一人者・宮崎正弘氏が最新著作「2012年、中国の真実」を出版した。
中国はGDPで日本を抜き米国に次ぐ第二位となり、順風満帆、今にも世界のリーダーになるかのように喧伝されているが、真相は全く違うと宮崎氏は具体的な数字や事例を上げて指摘する。
目次を読んだだけでも納得する。

私たちは中国の虚像に気付き、ビジネス界の中国至上主義、民主党政権の叩頭外交を決して許してはならないとつくづく思う。

下世話な話では、中国の次期国家主席と目される習近平についての情報と権力闘争相関図が大変興味深い。女性関係や「アモイ事件」と呼ばれる密輸・脱税との関連も取沙汰されるアキレス腱がある。
なお、中国では「愛人」は女房を意味し、日本の「愛人」は「情人」、セックスフレンドは「情婦」と呼ぶなどという新知識も手に入れることが出来る。

それはさておき、習近平は天皇陛下の政治利用で日本のみならず中国でも評判は悪いらしい。

「夫婦そろって天皇の政治利用と日本での批判は強かった。宮内庁の内規『一ヶ月ルール』を小沢一郎が無視して、習の謁見をアレンジしたが、逆に中国では習が天皇にゴリ押しで会ったときにふんぞりかえったので評判が悪いのである。皇帝のイメージが付帯したというわけだ」

ただ軍人でもある夫人のおかげで「軍のウケはやけにいい」そうである。軍をバックに日本に強硬な態度を取ると言う予想もそんな所から来ているのかも知れない。
彼は2009年のウイグル弾圧で名を上げたというから、胡錦濤とまったく同じである。

しかし中国国内では抑圧された人民の反乱、暴動がますます盛んになってきた。2010年にはなんと18万件の暴動が起きたと言う(WSJ 2011/9/29)

中国人は嘘つきで、GDP成長率はマイナス10%、インフレ率16%、不良債権432兆円だそうだ(香港の中国人エコノミスト)。筆者の考えももそれに近いと言う。
中国人は「歴史の真実」なんてどうでも良い事で、南京大虐殺はあった事で、天安門は無かったことだそうである。
中国人が信じていない事を日本人が信じているのはバカげたことだと筆者は言う。まさしくその通り。

その他、中国の真実の姿を現地を足で歩いて伝える本書は中国に対する私たちの間違った思い込みを払拭してくれる。

(余談)中国共産党の一党独裁の限界は見えている。中国こそ「地域主権」や「道州制」を取るべきだろう。狭い日本の国土の中で「地域主権」や「道州制」を主張する面々は、お友達の人口13億の中国にこそ提案したらいかがなものか)


「2012年、中国の真実」(宮崎正弘 ワック新書 2011/12/26 930円)

プロローグ「共産党主義経済」はどこへ行く?

策1章 中国新幹線の事故は予測されていた

はじめからメチャクチャだった中国新幹線
採算を考えず、開業の段階から赤字覚悟 
予算の四分の一=2兆6千億円をポケットに入れた幹部連
閣の組織「鉄道部」は国有企業最大の借金王 
「自転車操業」をしてきた鉄道経営は限界 
「無計画停電」に悲鳴をあげる外国企業 
あとのことを考えない中国特有のビジネス・マナー 

第2章 中国の金融システムはヘドロの海

人民元が基軸通貨になったとき、中国は世界最大の債務国に転落ずる
「砂上の楼閣」を支える手品と嘘 
四大銀行の帳簿から80兆円の不良債務が突如として消えた 
中国の株式市場に「成熟した投資家」は不在である
なぜ、GITIC(広東省国際信用投資公司)が倒産したのか
2015年までに中国の億万長者は140万人に増える?
借金をちょっとだけ返済すれば不良債権とは見積もられない 
果てしない負の連鎖が陰で急膨張している 

第3章 バブル破綻の現場を見に行く

地方政府の強大で曖昧な権限と面妖で奇妙な責任の所在
13億円をかけた23階建ての村役場とピンク色の兵舎 
ガラ空きの工業団地、幽霊屋敷のようなショッピング街、住民がいない団地
胡錦濤政権が支援する共産主義青年団の「共青城市」 
上海並みの価格で空き部屋が目立つ抗州の高級マンション
上海市、広東省、淅江省は禁じ手だった「地方債」を発行し始めた 

第4章 内陸部と辺境で始まった摩天楼バブル

中口国境地帯に近未来の繁栄が見える? 
黒竜江省の東北端でも水田が広がっていた! 
わずか5年ほどで駅前が見違えるほど変わった佳水斯
ロシア風の荘厳な建物が並ぶ国境の町・撫遠
飛行機便が週2便から毎日2便に「大躍進」した黒河
発展から取り残された孫呉
摩天楼が林立し、バブルの最中にある大都市ハルピン
軍港の撮影が認められた旅順はこれから開発が始まる
北朝鮮と鉄道が繋がる三都市の変貌 
急発展して人口280万人に膨らんだ丹東
クレーンが林立して高層ビルを建て始めた田舎町・集安 

第5章 2013年、「習近平時代」がやってくる

北京を慌てさせた米豪秘密交渉―米海兵隊25000人が豪軍基地駐留ヘ
ミャンマーを巡る「中国VS米日ASEAN」の構図 
次期首相就任が確実であっても決定的とは言えない李克強 
比較的スキャンダルから遠いとされた習近平のアキレス腱 
「清廉政治家」のイメージづくりに専念する習近平
江沢民の復活劇が権力闘争の予測を複雑にした
第18回中国共産党大会に向け、人事の調整が水面下で始まっている

第6章 人民の海に逆巻く荒波―反乱と暴動

中国共産党始まって以来の椿事となった大運の抗議運動 
「大連以前」と「大連以後」で大衆運動は大きく変わった
民衆の抗議で初めて当局が譲歩した「湖州暴動」
2010年、中国で発生した暴動は18万件? 
「党と、その手下である官は悪人だから殺すべき」という民衆の怨念
周大福の株式新規公開が物語る「中国経済の未来」

第7章 中国人の特技「嘘」の向こうに見えるのは何か

GDP成長率はマイナス10%、インフレ率は16%?
中国の金持ちは貧乏人への慈愛も同情もない 
ハリウッド映画が米国と中国の封切りをほぼ同時にする理由
人民元を信用せずに世界最古最強の通貨「ゴールド」を買う中国人 
人はだますために存在し、だまされた人間が馬鹿なのである
中国人が信用していない「嘘」を日本人が信じている 
中国経済の本質は『水滸伝』の世界 
背伸びしすぎた軍拡と宇宙開発が行き着く先は? 

エピローグ 次は人民元大崩落だ 


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16:42  |  おすすめの本  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2012.01.06 (Fri)


「ぼくらの祖国」

ぼくらのぼくらの祖国ぼくらの祖国

この本を最初に開いた時、活字の大きさと行間の広さがまず目についた。漢字にはルビが振ってある。
青山氏の話はネットで見聞きしているので、日本と言う祖国について理詰めで語っているのかと思ったがそうではなかった。
中学生か高校生に語りかけるかのような調子である。
この本は明らかにこれから日本を背負っていく若い世代の人達のために書かれたものだ。

敗戦後、日本人は「祖国」を語る事をみずから封印し、学校でも家庭でも教えることはなかった。
東京裁判史観は戦前の全てを否定する事から始まった。
いまその間違いが日本を呪縛している。

しかし、そんな七面倒くさい事は言わないで青山氏は平易な語り口で「祖国」がないのは日本だけだと指摘する(第一章 第二章)
永遠の章では、ネットの動画やテレビで紹介された青山氏の福島第一原発の事故の現地報告が生々しく語られる。
硫黄島の章では、硫黄島に入った時の様子、まだ英霊がそのまま眠っている事、私たちのために戦ってくれた人たちをすっかり忘れている日本人。
青山氏は熱く語る。
読みながら涙がにじむ。
(「いおうとう」でIME変換しても「島」が変換されない。「いおうじま」と入力すると変換された。やはりマイクロソフトはアメリカのものだ)

最後は日本海のメタンハイドレート資源の可能性について語っている。
実用化には程遠いと言われていたが、限られた予算で既得権益と戦いつ進められているようだ。
様々な大病に見舞われながら全身全霊で行動する青山氏。そのエネルギーの根源は一体なんだろうと思う。
「使命感」などというありふれた言葉は使いたくない。
おそらく先人の思いを子孫に伝えたいという熱い思いが青山氏を動かしているのだろう。

最後まで読み進めて、Ponkoの推察が当たっていたことを知った。
あとがきで青山氏はこう書いている。
「この本を書くきっかけは、若いお母さんの『子供に読ませる本、祖国を教える本が無い』という訴えでした」
青山氏のクーロン人間を100人も1000人も作れないものかと半分本気で考える。
教室で、テレビで、ネットで、国会で、その思いを語ってもらう。
それが出来ないなら、本書を一人でも多くの人達に読んでもらう事だ。


「僕らの祖国」(青山繁晴 扶桑社 1600円+税 2011年12月)

【目次】

明けの星の章
平壌の日の丸の章
永遠の声の章
硫黄島の章
手にとる希望の章
海鳴りの終章
ふしぎの本


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