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2009.12.03 (Thu)


朝日新聞がなくなる日

朝日新聞の朝日新聞がなくなる日

民主党と共になくなって欲しい

中国事情に詳しい宮崎正弘氏の刺激的かつ、そう願いたい書名の近著をご紹介する。
ただ、目次をご覧になってもお分かりのように、内容の全てが朝日新聞に関するものではなく、アメリカのマスメディアの衰退やNHKを始めとするテレビジャーナリズムの堕落や、国際情報に疎い日本のマスメディア批判と広範囲にわたり読み応えがある。

「アカが書き、ヤクザが売って、バカが読む」といわれる朝日新聞がなくなる理由は何か。
著者は次の6つだという。

1.宅配制度に依存する経営方法の破綻
2.ネットの波に乗り損ねた
3.広告収入の激減
4.古いメンタリティと残存するエリート意識
5.儲からない夕刊
6.新聞販売店の総合化の遅れ

しかし朝日信者が少なくなって来た今、むしろ善男善女を洗脳する悪しきメディアはテレビである。
テレビ界は特殊な社会であり、代理店のCM出稿によってテレビの営業が成り立っている。
電通と芸能プロダクションの世界だという。
当ブログにも電通内部の反日偏向思想がテレビ番組を支配していると指摘するコメントをたくさん頂く。
力不足で事実関係を証明できないが、あながち間違ってはいないと思われる。

著者は知性を欠くテレビ局を次のように批判する。

「見識のなさはワイドショーのコメンテーターを眺めれぱ想像がつく。芸能人崩れのような「タレント」がおおよそ見当違いのコメントをするが、いくらテレビ王国の米国でもそんな場面はない。専門家が適材適所にコメントする。テロリズム対策ならこの人、経済問題ならあの人、しかし日本のワイドショーは脚本家とか、愛欲小説を書く人、宗教しか知らない自称ジャーナリストらが専門外の問題に容喙する。だから結論はいつも滅茶苦茶である。ヒョウロンカなる人種も登場するが、よくよくコメントを聞いていると左翼の鎧が衣の下に見える。まともなコメントをする評論家は滅多に画面に出てこない」

まさしくその通り。
櫻井よしこさんも最近テレビがお呼びでなくなった。彼女の前ではどのような左翼の論客でも叩きのめされるからである。

一方、新聞は新聞記者が感度が鈍いために。そのため雑誌と単行本が必要である。しかも主張を持つメディアが生き残るという。

「ようするに主張をもつメディア、たとえば産経新聞や『正論』、『WILL』、『VOICE』、『月刊日本』は残り、分析だけで主張のない「論座」も『月刊現代』も休刊したように、いずれメディアは残っても、それでは食べてはいけない。
 率直にいえば当該雑誌はそれ自体の経営では、以前から食べていけないし、本体が経営的に安定しているからこそ総体メリットとして親会社に経営的にぶら下がって、その社の「良心」として発行を続けてきた。産経新聞、PHP研究所あればこそ」


オピニオン誌を初めとして雑誌の休刊が増えてきた。

「しかし保守の論壇そのものは健在であり、これらの空白空間を元気いっぱいの『WILL』、『VOICE』、『正論』『サピオ』『月刊日本』などが補っている。会員誌には『テーミス』『エルネオス』などが健在だ」左翼雑誌の休刊が続く中、保守派の雑誌は売れている。

エピローグ「朝日新聞よさようなら」から抜粋

「民主党による政権交代を朝日新聞が天下を取ったように書いているが、あれは雇用と所得への不安から国民の一部がスゥイング勢力となって空気を変えただけ。もし民主政権が朝日路線を暴走すれば、いずれ細川政権のように空中分解するだろう」

「自民党は改憲を謳い、靖国神社参拝を公約しながら実行せず、いやそれどころか後藤田、野中という極左を党の中枢に抱えて左傾化した。さらに自民党は連立相手の公明党バネに押されて政策を歪め、中道から左にぶれた。
同様に鳩山民主党が党内の左派路線にぶれると基本の方向性を歪め、再選はあり得なくなる。国民の多くは日米同盟の破綻を望んでいなければ、中国への急傾斜や東アジア共同体の成立を期待してはいない。雇用が安定し、所得が回復すること、外交にはそれほどの関心がないのである。
 それは議席数こそ一対三だが、得票数は三対四という結果からも伺える。スウィング勢力が次に自民党に回帰する可能性も手の届く距離にある」


しかし、自民党も今のような体たらくでは再生と返り咲きは難しい。
安倍元首相を中心とした真正保守が立ち上がり、党内左派を切らなければならない。
民主党は小沢幹事長がフリーハンドで選挙対策を講じている。
来年の参院選、翌年の地方選で勝てば、日本は小沢独裁政権が完成する。
閣僚でないために政治資金規正法違反も彼の政治生命を断つまでには至らないという。

日本経済が緊急事態に陥っているなか、小沢幹事長は12月10日に600人を連れて中国詣でに行く。
鳩山首相も12月10日からバリ島の2日間の会議(インドネシアの民主化が議題)に出席する予定だという。
「国民の生活が第一」という民主党の幹部がなんとも脳天気な話ではないか。


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朝日新聞がなくなる日(宮崎正弘著 ワック株式会社 2009年11月 900円)


【目次】

プロローグ 危機に立つマスコミ

マスコミの偏向報道に国民が反旗 
米国では、老舗や名門がつぎつぎと買収された
さらに時代は変革の嵐へ

第1章 マスコミの経営実態はここまで深刻だ

朝日新聞とかけて名曲喫茶ととく、そのココロは? 
マスコミ人に先見性がなかった
外国人特派員協会も悲鳴 
宅配制度と押し紙
情報を多重加工して売る時代も去った?
英国の老舗名門「インデベンデント」が迎えた経営危機
朝日新聞は如何にして生き延びるのか
世論は朝日新聞の社説にあるのではなく、とうにネットに移行している
オバマのマスコミ対策はネット専門家の引き抜きから始まった
赤字を出すのがタ刊発行の目的か

第2章 テレビジャーナリズムの堕落


一億総白痴化の元凶はテレビだ
NHKの反日番組に国民の憤怒
NHKに取材を受けた台湾入も激怒 
アイドル歌手の醜聞?
テレビ界を襲う聞
広告収入の激減は日本のマスコミでも顕著
テレビから映画ヘ 

第3章 ネットとマスコミの狭間で


「eリーダー」の登場は時代を変える
グーグルの挑戦 
著作権者を悩ませる大問題がおきた
ジャーナリストの感度の鈍さが問題の核心にある
米国の保守系メディアはどうした
『諸君!』休刊は時代の役割を果たしたからか?
なにが報道に一番抜けているのか 
面妖な事件は深追いも必要 
国防論議に欠けるもの 
『朝日ジャーナル』が一世を風靡する中で

策4章 米国は、もはやモデルではない


色僥せたアメリカ流ビジネス・モデル
リベラリズムの没落
米マスコミの断末魔の叫びが聞こえる
落ちた偶像
雑誌媒体も変身を追られる 
ビッグスリーの崩壊と米国経済
日本の受けた悪影響 
「経営の神様」たちの総退場 

策5章 朝日新聞は吹なぜ見捨てられるのか

情報の本質はインテリジェンス
五つのWと一つのHを反省 
中国語で「情報」とは「諜報」の意味 
なぜ中国の軍国主義を正面から断罪しない? 
「エリント」と「ヒューミント」
広報の本来の意味も宣伝だけではない

策6章 北京の軍門に降った日本のマスコミ

ファナティックな中華ナショナリズム 
新聞報道と実態との落差 
不安になるアメリカの杜撰な武器管理
それでも強気の中国 
アフリカを蚕食する中国の行動を報道しないのは何故か
小沢一郎は反米で媚中
公式に言論の自由、複数政党制、法治、人権を否定している 

第7章 反日宣伝キャンぺーンに悪のりする日本のマスコミ

朝日新聞は日本の国益を追求しない 
南京はかつて美しい都だった 
なにも改訂されていない南京虐殺記念館の展示内容
アイリス‘チャンの金箔の銅像 
台湾コーナーを新設し、外国人の証言コーナーを増やす

第8章 これでは国際情勢はさっぱり分からない


スイス秘密口座の神話が終わる
ポーランド、ふたたび破産の危機
ペトロ・エコノミー
ロシア新興成金の栄枯盛衰 
イランの真実 J
トルコの地政学的戦略性を認識せよ 

エピローグ 朝日新聞よ、さようなら

朝日新聞を配達した体験から 
資源争奪の「グレート・ゲーム」と米中対決の構図
これからは中国問題が最大のイシュー
朝日新聞よ、さようなら。

テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル : 政治・経済

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