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2008.12.18 (Thu)


中国に先を越されたソマリア海派遣

国際貢献の誤った認識を正せ

海賊の出没するソマリア海域に中国が海軍の艦艇を派遣し、船舶の保護活動で国力をアピールしようとしている。
かねてから、識者は中国が乗り出す前に日本の自衛隊が出て行って国際貢献をアピールすべきだと主張していた。
それが現実になろうとしている。

世界における自衛隊の支援活動は、航空自衛隊のイラク空輸活動支援の終了と共に終わる。
空自の活動がどれほど役に立ったのか報道するマスコミはひとつもない。
野党もマスコミも、マスコミに洗脳された国民も海外への自衛隊派遣には反対である。

今朝の産経新聞一面で塩川正十郎元財務大臣が「麻生さんの真骨頂は外交」と題して「この際、麻生さんは外交力発揮に専念し、日本の国際貢献の誤った認識を正す」べきであり、「民主党の小沢さんとの違いは、麻生さんの外交実績とその能力にあると述べている。

たとえば、日韓の通貨スワッピング増額問題にしても、私達の素朴な対韓感情から許しがたいとして麻生首相を批判する向きもあるが、ここは保守派は一丸となって麻生首相を支えていくべきだと思う。
外交力のない、自衛隊の活動を制約して世界で恥をかかせるような民主党に政権を渡せないからである。


産経新聞(2008/12/18)
中国、艦艇派遣を検討 ソマリア海域 外洋戦略の思惑

【北京=野口東秀】中国がアデン湾やソマリア海域に海軍艦艇を派遣し、船舶の保護活動に参加する可能性が浮上している。国営新華社通信を含む中国メディアが17日、大きく報じた。中国の船舶、乗組員に対する海賊の襲撃が拡大していることもあるが、軍艦派遣は国内世論の高まりに加え、軍が派遣を「海洋戦略」を進める一歩としてとらえているようだ。
 新華社通信は同日、速報で、ソマリアの海賊問題を討議した16日の国連安保理会合で中国の何亜非外務次官が艦艇派遣を積極的に検討していることを明らかにしたことを伝えた。

 何次官によると今年、6隻の中国関連の船舶がソマリア海域で海賊に襲撃され、今も1隻、17人の中国人が釈放されていない。新華社通信によると、17日にはソマリア沖のアデン湾を航行していた中国交通建設集団総公司所属の船が海賊の襲撃を受け、中国人乗組員30人と一時連絡がとれなくなった。
 中国現代国際関係研究院の郭暁兵副研究員は軍艦派遣について、「責任大国として正常な行動だ」と説明。香港のテレビ局の論説委員も「中国の世界に対する義務」とまで主張している。
 艦艇派遣により、中国が国際社会での存在感を高めようとしているのは間違いない。中国紙「環球時報」は、「軍事力で自国の海上利益を守り、同海域での海上航行とシーレーン(海上交通路)を守れる意志と能力を示す」と軍事的側面での意義を強調する専門家の意見を紹介している。

 米議会の報告書などで、中国軍は西太平洋での制海権を得るための方策を追求している-と指摘されている。ソマリア沖への艦艇派遣計画は、軍の海洋戦略の一環でもある。


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